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2011/04/13(水)
416 がんばれ営業ガール
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昨日。昼食時間のチョッと前。日差しが暖かい。フレッシュさんとおぼしき女性たちが、緊張感から解放され、くつろいだ表情で歩いている。
そんな時、ダーク系のリクルートスーツを着込んだ若い女性が入って来た。住まい探しのフレッシュさんではなく、営業ガールさんでした。
秋田市がこの夏発行する「秋田市暮らしの便利帳」の、広告営業。 防災情報も詳しく、「ネット時代ですが、手元に1冊あると心強い」 と言う彼女。実は仙台のアパートで一人暮らし。
本震、余震の度に倒れた家具で室内はぐちゃぐちゃ。電気、ガスなどもままならない。自ら被災者として、仙台に心配を残しつつの営業。
彼女がサンプルとして持ち歩いているは岩沼市の「便利帳」。ヘドロにまみれる前の仙台空港がページを飾っている。災害時の手引きが狙いの一つだが、自ら手掛けた本と現実とのギャップが、どう映るのか?
外見はフレッシュさんと変わらないが、とんでもない困難の中にいる。
企業は冷徹。泊まり込みの営業に、被災者をも送り込むのだ。 “名ばかり被災地”にいる私たちは、これにも増してパワーを発揮しないと申し訳が立たない。自粛の連鎖で、景気を冷やしてはならない。
彼女の営業成績に貢献したかった。 情に流されないのも冷徹な判断。ごめんなさい。 そして今日、仙台空港には復興第1便が着陸する。
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