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2011/08/23(火)
549 もんじゃ
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新郎は、新婦のご両親にいたく気に入られたそうだ。その訳は……
結婚式の20日。新郎の父の兄弟、及び従兄、甥っ子らは、 夜の西新宿で盛大に二次会。
翌日も熱気は冷めない。総勢10人で北千住のもんじゃ焼き屋に。もちろん新郎の父も。人数の出入りはあるにしろこんな“いとこ会”の、大渦に何回呑み込まれたことか……
訳は「世代間交流があったから」。新郎の伯母がつくづく言った。
私と同世代の従兄さんは、皆さん父母と同居。そこを甥っ子や姪っ子は頻繁に行ったり来たりする。どんなやんちゃ坊主やお嬢ちゃんも、世代間秩序というか上の世代を敬うルールを、成長しながら自然に身につけてきたのだ。
新婦の父母と直ぐ親しくなれる物おじしない態度だけでなく、 敬う気持ちに裏打ちされていることが好感されたと思う。
2枚の各々の鉄板に自ら進んで調理役に張りついた甥っ子二人は、一人は不器用でヘラを伯母さんに取り上げられたのはご愛嬌だとしても、何かしようとする気持ちがうれしい。
もんじゃの語源は「焼くときに文字を書いて遊んだから」とある。教え役がいたのだろう。“いとこ会”で揉まれた甥っ子姪っ子たちは、出汁で溶いた小麦粉と具が旨い具合に絡み合うように、いい味を出している。
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