|
2011/09/12(月)
569 裂き織り
|
|
|
ほぼ1年ぶりで那須の“別荘”の女主人が秋田にやって来た。女房とは東京の大手広告代理店の同期入社でそれ以来の付き合い。
手土産は手作りの裂き織りのマフラー。何色かの毛糸の縦糸に、布なら何でもいいらしいが、裂いて横糸に織り込んでいく。
私のハンカチが横糸になっているのだそうだ。これは試し織りと言っていたが、ハンカチ部分であったり、縦糸と同じ糸を横糸に用いてみたりと、模様が不規則。思いつくまま大胆に…… それが彼女らしい。
正方形のハンカチはほどよいサイズで、切るにも楽なんだそうだ。この部分がハンカチと言われても、どんなハンカチだったかは思い出せない。
模様の出方が、ハンカチの縮図のように出てくれればいいのだが、それは望むべくもない。どんな模様になるのかは、縦糸との関係もあって仕上がってのお楽しみ。そこがまた楽しいらしい。
緑の裂き織りは昨年頂いたもの。今年は大きめに挑戦している。
大震災だったり、身内の不幸などで行き来がままにならないで、やっと旧交を温めていたのに、彼女の母親が体調を崩したという知らせ。 旅程を切り上げて慌ただしく帰っていった。
私たちの年になると、こんなことは日常茶飯事。 折り合いながら生きていくのだ。 その一本一本が縦糸だったり横糸だったり……
|
 |
|
|