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2012/02/21(火)
731 キャド
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秋田生まれだが「道路」のことを方言で「キャド」ということを知ったのは、東京からUターンして社会人になってから。
秋田自動車道が計画段階だったか、あるいは初めて走った先輩記者の言葉かは不明だが「あれだば、キャドだ」。と、あざけりの声。
中央分離帯もなく、対向2車線。それを高速で走るなど危険極まりないし、そんな高速道路はあり得ない。という至極もっともな意見。
それがきっかけだったものだから「道路」=「キャド」という捉え方でなく、「キャド」は完成度が高い道路というよりは、マイナスイメージで語られるのが「キャド」であると、勝手に解釈していた。
家から、東西を走る2本の幹線道路に到達するまで、必然的に走らざるを得ない「キャド」です。21日午前8時34分。気温2・7度。
一方通行ではありません。メーンの轍のほかに、ためらい傷のような浅い轍。曲がりっぱなから対向車が来ないか、いつもハラハラ。来たら交差できるスペースが、どちら側にあるのか…… 瞬時の判断が必要。
相手が4駆で敏捷性があるのか鈍重か、ドライバーが女性か男性か、若者かお年寄りか、退避するところの雪質は…… 無事交差して「お互い難儀だな」と、目顔で挨拶を交わせればいい。少し自分が譲りすぎたか、相手の行動に不満をもって憤然となさるお方も……
そんな苦労も、雪解けで解消されるのです。春よ、さっさと来い。
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