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2012/05/31(木)
831 おとな食い
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昨夕、3月15日の「幸せこまち」に登場した大潟村の母娘が、ひょっこり顔を出してくれた。市内の高校入学を機に、独立したいというお嬢さんのため、食事つきアパートを紹介したのだったが、直前に破談。
貸主側の事情だったにしろ、わだかまりもなくにこやかに入ってこられて、ホッとするやら、嬉しいやら… 新調した夏服を受け取った後、「寄ってみようか… 」と…
お母さんは「制服も板についてきた」と目を細め、お嬢さんは茶道部に入り薙刀にも興味。6時半には家を出てバス、列車を乗り継ぎ学園生活を謳歌している。
「天候に恵まれ田植えは順調に終わりました」。彼女は福島の被災地の出身。田植え時期は被災地から親類が手伝いに駆け付けた。彼らは、被災地に戻れたとしても、農業はしないと言っているらしい。父祖伝来の土地を目前にしながら農業ができない苦しみは深い。いつも明るい彼女が、唯一顔を曇らせた。
日食の際は、自分の影がいつもと違う神秘的なものに見えたそうだ。太陽、土、水を身近に感じつつ農業を営む彼女にとって、荘厳な瞬間だったはず……
新入学のお嬢ちゃんは「こども騙し」のお菓子をおとな食い。 彼女は8条植えの田植え機を120m×100mの圃場で器用に乗りこなすそうだ。聞くと「簡単」と、こともなげ。一瞬、おとなの表情を見せた。頑張れよ!!
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