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2013/07/20(土)
1246 ブッカケソバ
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暑い盛り、冷製めんで忘れてはならないのが、ブッカケソバ。 ソバでいえば、ザルソバ、モリソバが冷製では先輩格か。食文化に対する蘊蓄など、微塵もない当方にとっては、口に入れた経験だけ頼りでしかないのだが……
高校を出て東京で暮らし始めて、驚いたというか気に入ったのは駅構内の立ち食いソバ。生醤油に近い出汁の匂いにそそられて…… 夏にはザル、モリが……
大卒で入った職場の先輩に誘われて蕎麦屋の暖簾をくぐれば、年がら年中モリソバ。奢ってくれる先輩に合わせつつ、何て貧相な昼食だろうと内心がっくり。 先輩は体調管理もあってのことなのだろうが、20代の私には物足りなく……
全く貧相なソバ談義ですが、ブッカケソバの出会いはもっと後。 中でも最高に旨かった記憶は、左膝の骨折で3カ月入院中の41歳の夏。 膝以外にどこにも異常がないのだから食い気はだけは相当なもの。
確か土曜日の昼食は自由に物が食べられた。近くの蕎麦屋のブッカケソバを女房が自前の器に入れて出前を…… 娑婆の空気をソバと一緒にすすり込んだような…… 徐々に社会復帰できました。
賄食の定番の一つです。食べる度に不自由な環境の中での悦楽を思い出す。 でも、何でブッカケソバと言うのだろう……
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