|
2015/06/19(金)
1944 サツキ
|
|
|
最近は割山町の自宅の洋芝に掛かりきり。マンションにはご無沙汰していた。 昨日行ってみると、白骨化した木の根っこの近い部分から伸びた“ひこばえ”に花がついている。
サツキはツツジの一種で、開花時期が遅い物をいうとすれば、サツキかと。 オレンジが入った赤系。独特な色合いがなかなかよろしい。
数年前から白骨化した幹を、雪に潰されないようにあえて雪吊りを施してきた。 命を失った物と、新たな生命を受け継いだ物との対比が面白いと思ったから。
最近、出入りの業者さんからこの木を引っこ抜きましょうか、との提案がされた。 玄関前の一番目立つ花壇の中央。いかにもみっともなく写る。でも私の気持ちはある意味、オブジェのような捉え方で、なかなか味があるな、と。
そして実家で、代々受け継がれた庭木でもあるな、と。木肌が白いのもいいし樹形もなかなか。雪でつぶれるのは嫌だが、それ以外では朽ちるに任せようと。
ひこばえの色鮮やかな花を見るにつけ、私の選択は間違いなかったなと。
ウイキによると“ひこばえ”とは樹木の切り株や根元から生えてくる若芽のこと。 太い幹に対して孫(ひこ)に見立てたことによるのだが…… このような枯れ木との命のリレーをも言うのだろうな、と。
|
|
|
|