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2016/09/17(土)
2398 朧月夜
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墓地改葬の知らせを同封した手紙を兄弟、従兄弟らに送った。母方の祖母を起点にすると孫の世代は私を含め7人。非常にアッサリしたものだ。
私の“墓じまい”の提案だったが、私の事実誤認を指摘しつつ「お任せ」や、考えを述べたいのでメールアドレスを知らせてくれ、という真摯な対応の方もいた。 おっとり刀で来たのは長兄。そして関連するお寺さんを私の女房と共に巡った。初日はナゾがナゾ呼ぶ展開。キーワードは天徳寺、金照寺、葬儀、埋葬……
祖母が亡くなったのは昭和52年。参列者の記憶はすこぶる曖昧。 私は東京時代。知らせは受けたが親不孝を実践中で、父の「来るには及ばず」との文面が痛かった。婆ちゃん子でなかったし、まあイッカと……
葬儀は天徳寺との記憶は一致。じゃ墓は?? お婆ちゃんはどこに眠る…… 初日はやたらキーワードや関連ワードが乱れ飛んだ。
「父は記録魔。祖母の葬儀というタイトルのアルバムがあるはず」。父が残した200冊以上の大正時代からのアルバムが我が家のロフトにある。地震で我が家が倒れるとしたら、アルバムのせいでバランスを崩すに違いない、と思うほどだ。
全てがアルバムで氷解した。葬儀は天徳寺、執り行ったのは先代の和尚さん。 埋葬は金照寺。現和尚さんが「これが父です」と埋葬に立ち会う写真で確認してくれた。動かぬ証拠。父には歯が立たない。その夜は満月でした。
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