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2017/11/30(木)
2835 目配り
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「目配り」 あちこちに目を向けて注意すること。 「目配せ」 目だけを動かして、気持ちを表したり、何かを知らせたりすること。
現役時代に記事のデスクをしていて、二つの誤用に気づいたことがある。記者はコラムを良くする手だれで、選んだ言葉に過剰なほど自信を持っている。言葉遣いにも厳密だった。はてさて、どうしたもんかと、思案投げ首だったことがある。
今朝「日馬富士 引退」の文字が新聞の1面に躍った。 中面には週間文春の広告。そこには「日馬富士の暴行のきっかけは『白鵬の目配せ』殴打黙認」との見出し。この符合は何だ……
「目配り」は、会議の場で社長が部下達に自由な発言を促すように様々気遣うこと。空気を和ませ、部下の肩を揉むこともあろうか。「目配せ」は、社長が意を受けた専務に目に物を言わせて指示し、その専務が場を仕切ることか。
時代劇で悪代官と悪徳商人が、悪巧みのスイッチを押す場面でよく見られる。
「目配せ」。刑法をかじった者として、密室での「目配せ」はかなり重要な意味を持つ事が分る。黙示の教唆や共犯…… 警察の任意の聴取が7時間にも及んだのは何故か…… 「見出し」だけで勝手なことを言うな、という話ですが。
これまで炙り出されたのは相撲協会の無能ぶりだけですね。あすから師走です。
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