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2017/12/19(火)
2854 木造船
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昨日、ある業者の営業部長が、オスのハタハタのビニール袋を置いていった。
どこの浜で揚がったかは聞き漏らしたが、いずれ産卵のために藻場に大挙して押し寄せたハタハタを定置網で捕獲したもの。先遣隊であろうか……
産卵間近のブリコで腹も破れんばかりに膨らんだメス。ブリコのぷちぷちした食感とぬめりがこの時期だけとあって絶大な人気で値も張るが、オスもなかなか。 でも、すぐに煮たり焼いたりではなく、保存食の糠漬けになるかと。これも乙。
NHKの名物番組「新日本紀行」。昭和30年代と思われるが、何度も目にした白黒画像でも白波が立つハタハタ漁の風景。荒れ狂う波に翻弄される木造船を見るにつけ、実際に命が失われることもあっただけに危険極まりないな、と。
最近、岸に打ち上げられる年代物の木造船。彼の国の漁獲戦闘に関係あるやに報道される。それを鼓舞する映像が身近で見られるのも不思議な気がするが、画面に映る大量に水揚げされた魚がハタハタである思うのは私だけか……
ハタハタは資源管理の優等生といわれる。漁獲が激減し、禁漁期を設け資源回復を目指した。その流通が底の時代に幅を利かせたのは彼の国のハタハタ。
危険があまり顧みられなかった昔はあるにしろ、岸に打ち上げられる木造船。 如何にも軽い命に唖然とする。ビニール袋のハタハタからあらぬ方向へ……
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