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2021/05/12(水)
4098 診察券
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令和3年5月12日(金)。10時20分17.4℃。降水量0.0mm/h。 風向・南東。風速3.0m/s。晴れ。日照時間49分。積雪深…。
黒い軽ワゴンの運転中のマスク姿のオバアチャンが、私に何かを求めるような表情で交差点を過ぎていった。私は掃き掃除中……
小路から振り返ると、件のオバアチャンが歩み寄ってきた。「ここに行きたいんだけど、分からなくなってしまって」と診察券を差し出した。
「送り迎えだったけれど、(今の時節柄)自分でできるなら(頼らないで)自分がやらねば」。ハンドルを握る決断をさせたのは何だったか。
送迎だと目標の捉え方は曖昧になる。自分で運転して「はて??」などはよくある。住宅地図で確認して道順を教えてあげた。ぶしつけだったが「年なんぼ?」には「79歳」。私と同年代で7年後の姿……
噛んで含めるように教えた。そして何度も「気をつけて運転してな」と。言外に高齢だから注意に注意を重ねて、運転ミスなどしないようにとの思いを込めて……
私から見てオバアチャンが、私を同じ年代のオジイチャンと見たのだったか。そうだったかもしれない。決断にコロナ禍が幾分でも関わっているのか、と思った。いつの間にか生活の広範に影を落とすんだな、と。
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