|
2006/03/08(水)
ブースさん
|
|
|
珍しく必死になって読んだ。リンカーンさんが殺される場面から始まる、サスペンス調のノンフィクション歴史ドキュメンタリーである。英語の本がいつもこれぐらい「わくわく」させられるものならいいのに。。それにしても、読後感は虚しさでいっぱいである。ブースさんの間際の言葉は、「お母さんに、自分が国のために死んでいくのだ、と伝えてほしい」だったとか。「useless, useless」だったとも。自分が愛した国のためによかれとしたことが自分を追いこんでいくー昔、トムクルーズが主演した映画、「born in July 4th」? にも通じる虚しさだ。ベトナム戦争から負傷して帰ってきて、ヒーローとして称えられるのかと思いきや、世間がベトナム戦争反対に回っていると知って、一体自分の負傷は、障害者となった自分の人生はなんのためだったのか、と苦しむ虚しさー自分に満足できる生を生き抜いて死ぬのは果てしなくむずかしい。
|
|
|