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2007/01/14(日)
氷雨
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けさ久しぶりに雪が降った。朝起きると、一面うっすらと真っ白である。ほっとした。冬は冬らしい光景が一番である。冬に春のように気温が上がるのは、エネルギーがゆがんでいる証拠だ。のちにろくなことが起こるまい。そして夜、静かにしとしとと雨が降り始めて、やがて地上にたどりつくまでに氷に変わる。窓ガラスをうちつけるころには、かちかちというかすかな音がする。美しい。凍てついた冬は美しい。こごえきったように見えても、やがていのちがめぶく季節が必ずやってくる、そんな自然の生命力とその循環が美しい。我もその循環に偶然にぽとりと落ちたいのちのちっちゃなちっちゃな片鱗と思えば、自分がいとおしく、ありのままに受け入れられるような気がする。冬にこそ、ほんとの強さと美しさがある。それは人生も同じに違いない。
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