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2007/03/29(木)
ミステリー
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隣家の庭との境は、小さな木立になっている。ゴミ収集の日などに風が吹くと、その木立にごみがいっぱい吹き集まってくる。まだ木々の枝に葉っぱが茂らない今の時期にごみ拾いしておこうと思って、ちょっと深く木立の中に入ってみた。2、3、昨年から懸案(?!)になっていたゴミを拾っているとびっくり。。。なんと落ち葉の下から太った財布が出てくるではないか。。黒い大きな財布だった、ふくらんでいた。。胸がどきどきしてきた。。。100ドル札がいっぱい入ってたらどうしよう。。。うきうき、どきどきで拾いあげて、中をあけてみた。。運転免許証が入っている、金髪の女の人だ。。住所を見ると、なんとここから4、5軒向こう隣の人ではないか。。クレジットカードは6枚ほどきれいに残っていた。。プラスチックの内袋には家族の写真が入っていたらしいが、写真は水で色が流れて、抽象画のようになっていた。。いっぱいポケットがあって、町の図書館のメンバーカードやらいろいろ入っていたが、お金は1ドル札一枚もなく、小銭も一セントもなし。。。免許証の日付から判断して、2、3年ここにころがっていた模様。どう見ても、この財布は盗まれて、現金だけ抜きとられて、ここに投げ捨てられた模様だ。。近所の住所の家に行ってみた。もう誰も住んでる様子はない。まさか殺されたんじゃないよね。。そんな話は聞いていない。。。警察に電話すると、すぐにパトカーが来た。警察官は財布の中をのぞいてみて、ソーシャルセキュリティのカードがないのがおかしい、とかなんとか。。。そのまま持って帰っていった。そして私は。。。お金が入ってるかも、と胸をどきどきさせた自分がおかしかった。。100ドル札が入っていたら、もちろん黙ってもらっちゃったかな。。でも、やっぱり近所の人がまだここにいたら、渡しに行ったかな。。。それにしても、あれだけクレジットカードが入っている大きな財布ごと盗まれたら、やっぱりものすごいショックだったろうなあ。どういう形で盗まれたのだろう。襲われたのだろうか、それとも空き巣なのか。アンダーソンという名前で、私より10歳ほど若かった。。今はどこでどうしているのだろう。
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