〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2007/03/27(火) 自然のエネルギー
毎朝、起きればすぐに庭に出る季節になった。ああ、うれしい。今日は、樹木の墓場ー私が今までに殺してしまった植木が集められているところーに、供養の気持ちで植えておいた水仙の黄色や白い花が2、3咲き始めている。きゃっ、うれしい。。。リビングには大きなアマリリスの花が咲いている。うれしい。。ここに来たばっかりで、植物のことなど何も知らなかった頃、アマリリスは家の中で育てる植物とは知らずに、「長野」という名前に惹かれて5つもアマリリスの大きな球根を買ったのに、外の土に植えてしまった。あとで、アマリリスは外に出さないよ、と聞いたけど、あとの祭り。翌春、庭をのぞいて見ると、大きな穴が5つぽっかりとあいていた。球根のあとだろうけれど、球根は、氷点下20度の空気と雪の世界に溶けてしまった?のか、誰かに食べられたのか、跡形もなくなっていた。。かわいそうなことをした、とその時の罪悪感につきまとわれて、長いあいだアマリリスには手を出さなかったのだけれど、このあいだ、お店で立派な球根を見て、店の人に「これは花芽、これは葉っぱ、水をやらなくても絶対に咲くから」と保証してもらって、買ってきて、鉢に入れてあげたのだった。翌日から、ぐんぐん花芽は茎を伸ばして、とうとう大きなピンクの花を3つも咲かせた。ありがとう。どこかで罪悪感が消えたような気がした。ところが、先日、友達が家に遊びに来てくれたとき、なんと、友達の1人は、そのアマリリスの花を見て、「えっ、これ、本物なの?」と聞くではないか。別の友達は、デッキに出て、鳥の声を聞くと、びっくりして、「これって、本物の鳥の声なんだ。CDだと思っていた」と言うではないか。ああ、都会人たちよ。。技術が進歩して、本物と偽物との区別ができないほど精巧なものが作れるようになったのかもしれぬ。が、同時に、人間は本物を見分ける眼力を失っているのである。本物ー物事の本質を見抜く眼力ーどうやったら手にいれられるのか。。本物を見つめ続けること。。偽物、模造品には絶対にはない、本物だけが持つ力とオーラを全身で受け止める感性を養おうと、常に意識して生きること。それが生活の、そして人の「美」につながると思う。美しく生きて、そしてひそやかに消えよう。。そう思って、私は朝の庭を歩きまわる。裸の木々の枝にやっと緑の色がともり始めている。黄色がかった新緑の緑は晴れ晴れしい。でも、圧倒されて押しつぶされそうな怖い力が’その色にはある。こちらの身体が精神とバランスがとれていなかったら、病気にでもなりそうな色である。人間は動物だとつくづく思う。自然とともに生きる動物である。プラスチックの花や鳥に囲まれて、深夜にごそごそと動めいているのは、人間の姿をしただけの空洞のミイラではあるまいか。太陽とともに生きる新緑を見ていると、よし、イリノイ本に思いきって手を加えてやろう、というガッツが生まれてきた。なんとか今年中には本にしたいものである。ガッツをくれる自然に心から感謝である。


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