〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2007/05/24(木) ブランドもの
ここ数カ月、なくしたと思ってしょげていたブランドものが、車を掃除していたら出てきた。やったあ。。。30年前に、インドで知り合ったドイツ人がドイツから送ってきてくれたモンブランのボールペンだ。どうやら中のインクが切れたらしい、と思って、取り替えようとして、結局壊してしまった感じだった。もちろん、インクの取替えもできなかった。使えないブランドものなんてなにさ、と一瞬の心のすきまがボールペンに伝わったようで、そのまま消えてしまった。別になくて困るものではない。でもやっぱり友達が送ってくれたものだし、私がめったにもてないせっかくのブランドものだし、とずっとしょぼっとしていた。すると出てきたのである。喜びいさんで、モールにあるモンブランの専門店に「直してほしい」ともっていった。すると、ボールペンより若い兄ちゃんが、そのボールペンを見て、これは99パーセント偽物です、というではないか。私としては、あのいい人だったドイツ人の友達が(もう10年ほど前に、私の誕生日に皮膚がんでなくなった、最後に会いたいと連絡をとると、もうひどくなっているので会いたくない、と言ってそのまま消えてしまった)偽物を送ってくるとは思いたくなかった。。で、これは30年前のドイツから送られてきたのだから、あんたが知らないだけじゃないか、と食い下がると、兄ちゃんいわく、自分が握っているモンブランのペンを見せて、これは1929年から作られているものだ、と言い張り、しかも、2週間に1度ぐらい、モンブランの物だと言ってもちこんでくる客がいるが、ほとんどの場合、偽物だ、と向こうもさるものである。(笑)じゃあ、あんたとこは、平気でモンブランの偽物を作らせているのか、なんで訴えないの、とこちらも突っ込んでみた。だって、ペンにはちゃんとモンブランのロゴが入っているのである。すると、兄ちゃん、ただ笑っているだけで、答えなし。おかしいな。で、まあ、とにかく偽物なら直さないというので、これは面白い、と思って、一応店に預けた。なんて言ってくるか楽しみなのことである。(笑)もし偽物ということになると、ほんとのブランドものだと喜んで30年を過ごしたことになる。で、よく使いこんだかというと、なくすのが怖くて、ほとんど使っていないのである。それでインクも出なくなってしまった。年をとって、そろそろブランドものを使って、人生の最後を楽しもうかな、と思ったら、このざまである。(笑)それで思ったけれど、結局、偽物でもブランドものと思って、本人が喜んでいればそれでいいではないか。「ブランド」って、結局それが存在価値なんじゃないの。。で、次の日、そういえば、代金のことを聞かなかったな、と思って、また店に電話してみた。すると、今度は兄ちゃんといっしょにいた中年女の店員が出てきて、えらく態度が違うではないか。もしかしたら、これはアンチークでものすごい値打ちがあるかもしれない、とか言い出した。で、本物だということになって直すとしても、見積もりをとってほしい、というと、どうしてもクレジットカードの番号がいるとか言い出した。きのうは、あの兄ちゃん、そんなこと言わなかったではないか、とかぐちゃぐちゃ言ってみたけれど、結局らちがあかずに、カードの番号を渡してしまった。どうなることやら。。ドイツ人のエルマーさんがあのボールペンと対になった万年筆を送ってくれたとき、私はまだ20代前半だった。30年はあっという間に経ってしまった。もしかして、偽物だったのかもしれない。それはそれでいいや。。。30年、楽しませてもらったのである。エルマーさん、タイで遊びすぎて、皮膚がんになって死んでしまった。日本に遊びに来て、いっしょに京都へ行ったことがある。私が結婚してからは、タイのバンコック空港で落ち合い、いっしょにチェンマイで遊んだことがある。きれいなタイ人女性(たぶんプロの人)といっしょだった。。ああ、懐かし。。。思い出が突然現れたのに、店に持ち込んだばっかりにまた消えてしまったようで、なにやらさびしくなった。偽物でも本物でも何でもいいや。。ちゃんと手元に戻ってきますように。。


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