|
2008/11/07(金)
オバマさん
|
|
|
歴史的な火曜日から2日が経った。不思議な気がする。私自身はそれほど興奮しなかった。勝つだろう、と思っていたからかも知れない。興奮したのは、彼が立候補して、史上初の黒人大統領か初の女性大統領かが争われたときだったような気がする。女性大統領が駄目となると、ああ、やっぱり女の壁は人種の壁より強固なんだと知って、それから気持ちが落ちた。(笑)オバマ氏の選挙活動では、人種は一切出なかったはずだ。人種は持ち出せない。持ち出すと嫌われる。史上初の黒人大統領云々を言うのは、レポーターをはじめとする無責任な外野である。そして、もちろん黒人の人たち。奴隷時代から、南北戦争、解放されたといえども、隔離がまかり通った時代、リンチ、公民権運動。。。あらゆる辛苦をなめつくしてきた黒人の人たちにとっては、すごいことに違いない。でも、私は黒人ではない。正直言って、ピンと来ない。(笑)もう一つ突っ込むと、自分がアメリカ人じゃないからである。自分には選挙権がない。自分は、この国のありようにいろいろ言う資格はない。だから、何も言わないし、言いたくもない。選挙を取材する日本人レポーターなら、いろいろもっともらしいことを言うだろう。外野の無責任さである。この国に来たばかりのころなら、私も史上初の黒人大統領誕生について、あれやこれや言ったかも知れぬ。外部の人間の気軽さからである。でも、今はもう何も言えない。。。先週だったか、この国に29年住んで、ついにアメリカ人になった元カナダ人の女性に会った。なんで帰化したの、と尋ねると、答えは「選挙に参加したかったから」だった。そう、自分がいよいよこの国の指導者を選ぶ一票を投じることで、この国にコミットメントしたくなったときがアメリカ人になる覚悟ができたということだろう。。。私は、自分をアメリカ人と呼ぶことの覚悟が出来ているとはとうてい思えない。といって、日本人と呼ぶことには、一種のためらいを感じるようになってしまったが。。。(笑)自らをアメリカ人と呼べる覚悟が出来ている人は、オバマ勝利を心から喜んだに違いない。新らしい時代到来のはずだから。メディアによると、オバマさんは、もう日常の人となって、いろいろ政策作りに忙しいそうな。。そうだろうな、黒人だろうがなかろうが、そんなこと、どうでもいいのである。ちゃんと経済やってよね、じゃないと、外食もままならなくなってきたよ。。(笑)
|
|
|