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2009/07/13(月)
美しきもの見し人は
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また奇跡的に美しいものを見てしまった。もちろん生まれて初めてである。窓の外の柳の木のちょうど目の高さに、巣を作ったこまどり。このあいだから、けっこうずっと巣の上に座っているな、と思っていたら、とうとう卵が孵化したらしい。なんと、ここ数日、赤ちゃんの小さな黄色いくちばしが巣の上から顔を出しているのを見た。そして、大きく口をあけて、それもちょうど菱形状にあけているのをこの目で見てしまったのである。おお、かわいい、かわいい。。だいたい4つぐらい口がぱくぱくして、その上を母鳥がうろうろしている。えさをやってるのだろう。すごいなあ。。親は、自分が食べずとも、子どもにえさをやる。人間も同じである。自分の飢えは忘れてでも、新しい命を守る。。菱形の黄色い口がぱくぱくするその美しい形が忘れられない。それにしても、こうやって親は一所懸命えさをやって育てるのに、そのうち子どもはどこかへ飛び立って行ってしまう。人間も同じである。(笑)だいたい、親が自分の飢えを忘れてでも、子どもを守ろうとするのはせいぜい5歳ぐらいまででは。。学校に行き始めて、知恵がつくと憎たらしくなって、親は自分の空き腹を満たすほうが大事になってくる。(笑)で、子どもとけんかになる。(笑)で、それがトラウマになったとかで、一生責められる。。(笑 私も親を責めている。。笑)学校に行かずにすむ鳥たちの鳥生の形は純粋にはじまって、純粋に終わるのでは。。。それが一番幸せである、と考えながら、今日も窓の外をじっとながめて、鳥たちの親離れの日を待っている。
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