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2010/11/22(月)
死んだ家
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道をはさんで向かいの家が、この1ヶ月ほど売りに出ている。今の経済状況では、売れるには1年ほどかかるかも知れぬ。土地に何にもなかったところに、木をいっぱい売れて、きれいな庭にしたのに出ていくらしい。人ごとなのに、ちょっと哀しい。フットボールの試合で、家の旦那さんに会った配偶者は、旦那が仕事を失ったから、売らざるを得ない、と答えたらしい。私の推理は、浮気でもばれて、離婚することになったのでは、である。旦那がけっこうしょっちゅう庭に出て、変な感じで携帯電話を使っているのを見たことがあるのである。あれが浮気だったのでは。。(といった感じで、日本での雑誌コンビニ立ち読み根性が甦る。。笑)もう家には、人の気配がしないのである。奥さんと男の子二人の姿をさっぱり見ない。もう出ていったのではないか。子供がいると、ごみの量がものすごい。このごろは、ほとんどごみが出ていない。大人一人しか住んでいないのである。おじさんだけが帰ってきて、家の世話をしている感じだ。。人さまの家だけれど、このごろは、家全体からなんか死臭?がしはじめた??家が死んでしまっている。きれいな庭になり、家の建てまわしをして、一家が来たときよりはるかに大きな家になったが、住む人がいなくなり、声がしなくなって、夜になってもついてる電気が小さくなると。。。家から日々のエネルギーが消えて、ただの箱になる。。。どんなに小さくても、あったかいエネルギーがどこかから漂っている家に住み続けるー退職・老後生活がいよいよ視野に入ってきたものとしては、ようく考えておかねばならないことだ。家を売る理由が失業であろうと、離婚であろうと、もしかしてその両方であろうと、哀しいエネルギーがあたりに漂うと、こちらまで影響を受けて、その家を見るたびに哀しくなる。早く売れて、新しい家族が、ここでまた楽しい生活を送るぞ、と張り切っている新鮮なエネルギーがまた家に戻ってきますように。。
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