〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2011/09/22(木) 本物の力
きのうの夜、久しぶりに、本物の力を持つ人に会った。大学の歴史学部が全米トップ級の日本学の歴史学者、ジョン・ダウワーをMITから招いて、講演会を催したのである。日米戦争が専門だから、我が家にも著書が2冊あった。サインをもらおうというミーハー根性で、いそいそと出かけていった。(笑)講演が始まる前に、自己紹介をして、早速サインをもらった。そのとき、日系アメリカ人の収容所の話を教授のほうからしてくれたので、私のほうも、その関係の本を書いたので、それを英訳しようとしてるのだけど、配偶者が英語にうるさいばっかりに遅々として進まない、みたいな話をした。そのとき、教授の身体が発しているオーラから、ああ、いい人だなあ、と思ったのだが、講演を聞いて、それを確信した。一つの仕事を成し遂げた人は、やっぱりものすごく謙虚で、かつ誠実なのである。自分を売り込む必要もなく、自分を大きく見せる必要もなく、ただただ自分が人生をかけて打ち込んだ仕事を、ていねいに観客に提示してみせた。その姿勢が美しく、ものすごいエネルギーとなって発散されていた。それを吸い込んだ私は、講演そのものはわかったのが半分だが(笑)、ああやっぱり行ってよかった、という気持ちになって、幸せな気分で家に帰ってきた。しかも、講演からは、私が今書いている原稿にヒントとなる考え方までもらった。エネルギーが回るとはこういうことだ。やっぱり本物の力を持つ人は違うと感心してしまった。(笑)じゃあ、その本物の力はどこから来るのか。講演の中で教授は、自分の父親が1944年、フィリピンへ向かう途中で死んだ、と話した。戦艦が日本軍の攻撃を受けて沈んだのだろうか。そのとき教授が何歳だったのかはわからないが、戦死したと聞いて、なぜ父親は、死ななければならなかったのかという疑問が、心にわいたのではなかろうか。その疑問に自分なりの答えを見つけるために、一生賭けて、教授は戦争とは何かを追求したのではあるまいか。本物の力は経験から生まれると思う。なぜなら、自分の経験は世界でたった一つであり、自分の人生は自分だけのもので、ほかの誰にもまねができないことなのだから。言い換えれば、自分を見つめ続けること、自分をとりまくすべての事象がもつエネルギーのバランスーつまり人生が向かおうとしている方向性を見失わないようにして、自分の位置を確かめ続けることーそれは、自分が広い世界にあることを忘れないようにすることでもある。そこから本物の眼が生まれ、その眼が一つの仕事をなしとげたとき、人は謙虚になり、美しくなる。教授は、かなり耳が遠くなっていた。教授の枯れた美しさは老いも関係しよう。たぶん、若いときはかなりのラディカルだったのでは、と思わせる発言もあった。ラディカルも、本物である限り、いつしか美に転化していく。暴れられるときに思いっきり暴れておかねば。。(笑)最近、ノースウェスタン大学で見つけた新しい資料のおかげで、私の原稿は、全編手直ししなければならなくなった。もう300枚ぐらい書いてるから、手直しは苦しいけれど、ダウアー教授の姿と声を思い出しながら、がんばろう。。どんなことがあっても、書き上げてみせる!!! 私のたった一度の人生のために私は書く。大衆に媚びる売れる本なんか書くようになったら、おしまいだ!!!と、一人強がりを言いながら。。(笑)
そして今日のお昼、中華のファーストフードのテイクアウトを食べた。フォーチュンクッキーの中から出てきたのは、THERE IS EXCITEMENT TO BE FOUND WHEREVER YOU GO. 自分を信じよう。


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