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2013/02/27(水)
売れないライターとは(笑)
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資料読みをしていて、面白い文章を見つけた。「たとえ正論でも、群れから離れて論陣を張れば干される。大きく間違っても、群れの中で論をのべていれば、つねに主流を歩める。そして群れのなかにいさえすれば、いくら間違った発言をしても、あとで検証されることはない。これが日本の言論界です」−元外交官の孫崎亨「戦後史の正体」340ページである。これだけの知識人でもいろいろ干されるならば、アメリカに住んでる売れないライターなんて話にならないなあ。。(笑)群れの中にいさえすれば、の日本だから、沈没しかけているのである。どんなに”絆”だの”思い”だの、ものづくりがどうのこうの、とバカの一つ覚えみたいに繰り返しても、繰り返しているのがメディアだから話にならない。で、そのメディアを見聞きする人間が、これまた同じ言葉を繰り返してるから、お先まっくらである。メディアと同じことを言っておけば間違いはない、というわけでだろう。すべてが保身だけで動く国と国民ーまあ、沈んで当然か。(笑)もう一つ、絶対に私が売れないわけ。。。10年以上かけて英語本の出版をめざしているが、その英語の原稿を見て、配偶者が「あらっぽい」と言った。(悲)学会用に書いた原稿を見て、友達の学者が、荒っぽい、読者に不親切、と書いてくれてたメモを見つけた。ある文学賞の佳作に選ばれたときは、編集者に、あんたは文章がほんとにへた、といわれた。そして何よりも。。私だって、記者にインタビューされたことがあるのである。(笑)最初に旅行記賞の佳作かに入選したときである。部屋を掃除していたら、古いインタビュー記事が出てきた。(アサヒファミリー1985年2月22日付)記者が書いてくれたのは。。「作品への評価は、テーマはなかなか面白いが文章がややずさん。(深田)若い女性らしい発見があった。しかし表現が粗い(田原)」深田とは深田裕介、田原とは田原総一郎である。おお、そうそうたる面々が読んでくれたんだあ。。で、ずさん、粗っぽい。。(悲笑)でも、記者は続けた。「でも文章を書けば考えがまとまるから、これからもいろいろ書き続けるつもり」と目を輝かせる。。だって。。輝いていたかも知れぬ。。今から28年前だからなあ。。夢があったかも。。あれから今も佳作のみ。。(笑)これが私の能力の限界と悟って、さあ、どうしようかなあ。。自分の能力以上のことができるはずはなく、でも能力を磨く、ということはしなければならないのかも。。。粗っぽい性格をどうするか。。大変大変。。(笑)
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