|
2013/07/24(水)
飛行機の中
|
|
|
このごろ、飛行機関連の記事をよく見た。その中の一つ、ユダヤ系の私立学校の生徒100人以上が、フライトアテンダントのいうことをきかないので、全員機内に出された、というニュースを見て、気をつけなくちゃ、と思ったことがある。先日、ニューヨークへ遊びに行った帰りの飛行機の中で、そりゃもう、どうしようもない人と隣り合わせた。あんな人は初めてだった。長いひげづらで、頭のてっぺんには丸い帽子をかぶっていて、頭上のコンパートメントには黒い帽子が入れてあって、服装も白のシャツに黒い装束で、どう見ても宗教関係者ぽかった。私が自分の荷物をコンパートメントに入れると、なにやら英語のような英語でない、よくわからぬ言葉で、ぐちゃぐちゃ私に言った風だった。でも言うときには、目をそらしているのである。あれ、この人、精神障碍者だろうか、とすら思ったほどだ。まだスペースがあると思って、コンパートメントを閉めずにいたら、自分で立ち上がってばたんと閉めたから、どうやら、私には、閉めろと言ってたらしい。みみちい奴め、と思いはじめていた(笑)最初は、アーミッシュかな、と思い、へえ、このごろはアーミッシュも飛行機に乗り、携帯電話を使うんだ、と思ったが、その人が取り出してきて読もうとする、大学のクラスで使うコピーの資料集のようなものの字を見て、ありゃ、これはどうやらヘブリュー語だな、この人、ユダヤ人か、と思い始めた。そのうち、その人が、自分で持ち込んだエスニックフードを食べ、食べたあと手の甲を使って、ひげをぐりぐりなでて、そのうち最初は我慢できたのだが、いよいよ強烈な体臭が押し寄せてきて、私の頭痛が始まったのである。いったいこれは何者ぞ、と不快に思いながら、とうとうまともに頭を正面に向けていられなくなって、顔を通路側に出して、後ろをずっと向いていたのである。そのポジションでは、足をまっすぐ前に出しておくこともできず(前の椅子のしたには、荷物をおいていた)足もまた通路側に出さざるを得なくなった。そうすると、わが物顔に出てくるのが、フライトアテンダントである。足をひっこめろ、と言いに来た。my stuff are under the seat. I am doing my bestと言い返した。で、言い返しながら考えてのが、ニュースじゃないけれど、フライトアテンダントにたてついたで罰せられる可能性である。といいながら、隣の体臭で頭痛が始まったら、私にも呼吸する権利があるというものではないか。大事なことは、相手を責めないこと、責めたら人種差別でことが大きくなる可能性あり、責めることなしに、それでも私の呼吸する権利を守るにはどうしたらいいか。。今度、フライトアテンダントが何か言いにきたら、どう言い返そうか、と頭を悩ましてたら、結局、もう言いにはこなかったからほっとである。着陸態勢に入ると、ここは頭痛にも我慢するしかなかった。とこういうことを思いだしながら読んだ記事が、隣に座った巨大な人に自分の席の半分以上を占拠されて、フライト中立っていた、という人の話である。それでも、どうやら着陸態勢に入ると、巨大な体を自分の席に押し込んでいたというから、私の頭痛といい、やろうと思えばできるのだが、飛行機はいったん入ると牢獄のようなところだから、大変である。あとで聞くと、そのユダヤ系は、イディッシュ語と伝統を維持しているなんとかという特殊なユダヤ人だそうな。いい経験をしたね、と言われたけれど、あの強烈な腋臭の臭いは、いい経験とは程遠い。と思ってたら、昔、日本人は味噌の臭いがしてくさい、と言われていたことを思いだした。臭いなら移動したら終わりだけど、飛行機の中ではねえ。。多民族社会アメリカで生きるのは大変、大変。。。
|
|
|