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2014/06/07(土)
退職生活雑感
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退職してちょうど1ケ月が経った。ばたばたしているから、あんまり退職したという実感なし。。昔の職場のことを思いだしたり、考えたことはゼロ。(笑)先日、近くのスーパーで、知ってる顔に会った。もう名前は出てこず。でも、職場にいた人で、その人は退職後はフロリダに行ったと思ってた人だった。ああああ、と声をかけ、向こうもああああ、で終わり。(笑)このあいだ、高齢者のボランティアで、「G線上のアリア」を弾いた。そしたら、論理的思考ができなくなってる人が、「Did anybody die?」と大きな声で言った。みんな、die と聞いて笑っていたが、die のほうが正しいのである。アリアなんだから。その反応を見て、認知症の人でも感情は理解できる、といつかどこかで聞いたことを実感した。みんな最後の最後まで人間らしく生きているのである。たとえ本人がそれを表現できなくとも。このごろ、日本からのニュースでもよく取り上げられているように、認知症の人が家を出て、行方不明になるのも、その人が家を出て、どこかへ行こうとしたのは、その人なりの感情ゆえ、なのである。自分自身はどうなるのかなあ。。このごろ、そんなことばっかり考えている。これが退職生活ということかも。。(悲)病気になった著名な学者が自分を撃ちぬいた、その気持ちが理解できるような気がする。その鋭い知性ゆえに、寝たきりになったり、感情だけで動くようになるかもしれぬ自分の姿には耐えられないものがあったのだろう。論理的思考ができるときに、自分に落ちをつける。。。。人生最後で最高の美学かも知れぬ。そんな美学を持ち、美学を形にできる勇気をもつー知性とは思想、生きるとは思想の具現化。。。「人工呼吸器は抜いてくれ」と言っていたという父親の声が、ふいに聞こえてきた。私も娘にそう言っておこう。。ああ、遺言にでも書いておかねばならないのかも。英語で、か。。ああ、頭痛し。。。(笑悲)
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