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2015/05/27(水)
フランク・ロイド・ライトという建築家
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週末、ペンシルバニアまでドライブ旅行した。片道9時間である。 でも、往きも帰りもそれほど疲労を感じなかった。アートにどっぷりつかって、そのエネルギーをもらったからだろうか。フランク・ロイド・ライトの邸宅群である。一つは、超有名なfallingwater。ライトが嫌いな娘ですら、お母さん、あそこは行かなあかんよ、と言ったところだから、絶対に行かねば、と思っていた。ああ、なんという美しいところ。美を見た、と思った。家ができた1939年から流れ続けている滝の音と新緑の鮮やかさと、そして家のデザイン。。美の塊のようなところだった。あああああ。。でも、どうやら家は傾き続けているようで、年間のメンテナンス費用は300万ドルとか。大変、大変。見て、アートの感覚を感じるだけで十分。泊まったところも、ライトがデザインした家だった。わかったことーデザイナーは、長方形の家は建てないということだ。光やら影やら形やらをいろいろ考えて、与えられたものから最大限の美をひきだそうとする。広いリビングの片隅で、家のつくりから建築家の意図を想像するのは楽しかった。(笑)近くのケンタッキーノブという家もこれまた五角形で、美しかった。フォーリングウォーターを買える人はいないだろうが、この家はロンドンに住む金持ちの私有である。納得。。水の中に沈むことなく、きれいな丘の森に囲まれて、しっかり建っていた。私も1週間ぐらい住んでみたいなあ(笑)帰りの道で、オべりんという小さな大学町に立ち寄って、ここでもライトの家を見た。ガラスの家だから(要するに、家の壁は全部ガラスで中が丸見えだから、中に入る必要なし)ツアーも必要なかった。どこへ行っても、ガイドさんはライトが女たらしだったことは言わなかった。(笑)まあ、90過ぎるまで立派な仕事をする人は、そのくらい精力があるということである。タイガーウッズさんもその手だったと思うけれど、あの離婚騒ぎからどうなったのかなあ。。。強い男の女遊びは、強い男がもってくる金とひきかえだああ。。。浮気は男の甲斐性とはやっぱり大当たりだよなあ。(笑)で、とにかく、4つものライトの家を見ての結論は、ライトは、「小さな男の存在証明」を建築でした、ということである。売れない、無名の女は「大きい女の存在証明」を書いて満足しているが、ライトさんは、自分の背の低さを、おもいっきり家の天井で表現しながら、その低さがどれだけの美をもたらすか、をみなに見せつけることで、自分の存在証明を果たしたのである。さすがあ。。やっぱり才能ある人は違うねえ。。(笑)ライトのエゴにはびっくりするが、やはりライトのデザインの美にはどうしてもひきつけられるものがあってーラインと光と影、そして借景の自然の美、という日本人の美的感覚につながっているからと思うー次はどこの家を見にいこうか、とわくわく。。。ライトさんも、国立公園めぐりみたいにスタンプブックを作ったら???(笑)
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