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2017/12/20(水)
映画「レディバード」
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娘に、見に行け、見に行け、とせっつかれた映画がレディバードである。あほハリウッド映画ではなく、独立系だという。じゃあ、そんなに言うなら行ってみようか、で、出かけていった。古い映画館だから、席はリクライニングになっていなかったけれど、やっぱり映画館の大画面で見るのは気持ちがいい。映画の内容は母と娘の関係、と聞いていたから、だいたい見当はついていたが、見ていて、笑いというか悲しさというか、いろんなことがよみがえってきた。出てくる母親はハリウッド女優じゃないから、普通のおばさん。その言動は、ああ、なんと私に似ていることか。(笑)男の子が言うのである、あんたとこのお母さん、怖い。。ああ、私といっしょ。。(笑)車の中で母娘が口げんかになると、映画では娘が動いている車のドアをあけて、外へ。映画だからできたのだろう、折れたのも腕だけ、という設定。私のところでは、娘も私も、車から降りる、と脅しあったが、どちらも動いている車のドアをあけて、飛び出す勇気なし。。(笑)怒った母親がしゃべらなくなると、私が悪いのはようくわかっている、私はどんなにがんばってもお母さんが望むような子にはなれない、でもdo you like me?と迫る娘の姿に、同じことを娘に言われたことを思い出した。ぎゃあぎゃあ言われれば言われるほど、母親は口をつぐむのである。映画の母親も同じだった。do you like me? と子供に聞かれて、yes, I do なんて、親が答えられるか。親が子供を思う気持ちは、likeなんてもんじゃないんだよ、あほ、うるさい、黙って、どっか行け、と思っているだろうな、と、映画の中の母親の気持ちと共振。。。(笑)ところが、娘のほうは、親が答えてくれなかった、好きと言ってくれなかった、とまたぐれて、なにやらおかしなことをし始めるのである。あああああ、である、子育てなんて。。(笑)でも、もう終わった。これでよかったんだ、と思わせてくれる映画でよかった。たぶん娘もおんなじように感じたから、見に行け、見にいけ、と言ったのだろう。感謝。。(笑)子育ての大変さを思うと、映画館から帰ってきて見た日本のドラマには違和感を覚えた。産科医の話である。むやみやたらに「いのちのたいせつさ」を言うドラマである。いのちが大切なことはようくわかっている。それは植物のいのちも動物のいのちも人のいのちもみんな同じ。それでも、い、の、ち、という抽象概念ばかりが先行するようなイメージには違和感がある。確かに、生むのは大変である。ても、育てるのは生むよりもっと大変である。無事に子供が普通の一市民になってくれればそれでよし。大万歳。。私と同じような母親が主人公の映画が作られるということは、同じような母娘がいるということだろう。それを知ることができて、これまた大万歳。。いい映画だったということは、私の子育ても大万歳ということ??(笑)
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