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2021/10/20(水)
ドラマの言葉
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基本的に日本からのニュースとドラマしか見ない。ドラマの魅力は、好きな俳優かどうかも関係するが、もっと大きな要素は脚本家が俳優に言わせたかった言葉は何か、を探ることである。で、今の朝ドラーテーマがてんこもりすぎて、いったい何が言いたいの、と首をかしげるドラマだが、女優が好きで見ていたが、きのう、あ、脚本家の気持ちはこれだな、と思ったセリフがあったので、書いていこう。漁師をやめた父親が、いっしょに船に乗ろうと言い募る息子に言ったのである、海に出られたのは、みなみ(?、震災で死んだ?妻)が待っていてくれたからだ、いなくなったから、もう海には出ない。そして息子には、お前が自分の船で好きにしたらいい、俺がじっとここ(陸)から見ているから、と。要するに、帰りを待ってくれる人がいることの人生における意味である。待ってくれる人がいるから、出かけられるのである。親がいる限り、子は独身でもいい、でも親がいなくなったら。。。(悲)私の日本行も同じである。日本には、会ってしゃべりたい友達はいても、私の帰りを心待ちにしている人はもう誰もいない。何のために帰りたいのか、帰るのか。よく考えねばならぬ。実家の世話は言い訳だろう。何のための言い訳か、見ぬかねばならぬ。配偶者をなくす喪失感は、親のときより大きい、と聞いたことがある。子と親の別離は自然の摂理である。納得できる化学反応が細胞に組み込まれているのかもしれぬ。しかし同世代の連れ合いを亡くすことは。。。しかし、必ずやってくる。父親がよく母親に言ってたと聞いたことを思い出した、「僕より先に死ぬなよ」小学5年生で姉の家に引き取られ、戦後は遠い九州の山奥から神戸に出てきて、一人で生きる寂しさをようく身に刻んだ父親の気持ちである。あああああ、人生はほんとに短い。でも。。。言うに言われぬ”代物”である(悲)それはそうと、あのドラマ、結局何が言いたいの。主人公の彼氏は消えちゃったし。。さっぱりわからぬ、変なドラマ。でも藤竜也といい、俳優のうまさがカバーする、どうしても見たくなる変なドラマ(笑)
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