〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2022/01/31(月)
胃の大反乱ののち、もう丸4日もほとんど飲まず食わずに近いのに、なぜだが体重がぜんぜん減らない。これって何(笑)せいぜい1キロほど減ったような気がするだけ。もう一つは、お腹が減った、という感覚がぜんぜんもてなくなっている。これは、これまで、お腹も減っていないのに、次から次へと食べ物を口にしていたために、脳の空腹を感知する神経がだめになったせいだろうか。とにかくこれからは、お腹がすいた、と思わなかったら、食べ物を口にするまい、とちょこっと決心したが、それでも、やっぱりみかん1個、ハム1枚とごちゃごちゃ食べてしまう。あああ、どうなってるのか。心配。心配といえば、テレビで、脳卒中の話をしていた。なにやら医者向けのガイドラインが変わったとか何とか。それって、どうせアメリカからの新情報なんじゃないの、とか、自分と医者とのやりとりを思いだしながら聞いていたら、なんと、脳梗塞の2割は心臓が原因なんだと。心房細動というやつ。ぎゃああ、私だああ。。日本語で聞いて、ようく理解できた。つまり、心臓の血管がつまって、それが脳へ行くと、脳梗塞になると。しかも心房細動でできる血栓は大きいそうで、ゴルフボール大にまでなるとか。えええええ、それがどうやって血管に入るの。血管ってそんなにでかいの???といろいろ聞いていると、アメリカ人の医者3人に抵抗したけれど、やっぱり言われた通り、クスリを飲んで正解なんだなああ。。と。珍しく、しおらしく、アメリカ人の医者3人に感謝。(笑)このあいだの心臓スキャンも、カルシュウムがどうのこうの、って書いてあったから、血管にたまったカルシュうムの様子を見る、みたいなことだったのか。血栓とはカルシュームなの? とにもかくにもゼロだそうで、よかった。そして、心房細動になるのは加齢のせいで、患者数は100万人とか。ちゃんと抗凝固薬を飲んでいても、患者の7人から8人に一人は脳梗塞で死ぬんだって。。一番のリスクは高血圧だそうで、その基準も厳しくなり130以下だそうな。ぎりぎりだよなあ。。せまっているよなあ。。今日あることに、ただただ感謝(悲)

2022/01/29(土) 胃の大反乱
67回目の誕生日は、嘔吐と下痢で始まった。朝の2時半ぐらいに、気持ちの悪さで目がさめた。胃のあたりがおかしい。やばい。これまでも、ストレスその他のせいだろう、胃が動かなくなる金縛りは年に1度は経験していたから(そういえば、仕事を退職してからはないような。)、これもそういうことかなあ、と考えて、じっと我慢してたが、どうもだめで、トイレに。5時ごろ下痢。それから、それでも吐きたくないとじっと我慢していたが、とうとう6時半にトイレへ。ホップステップジャンプ式の嘔吐。こんな嘔吐は人生初めてである。これまでは、どういう理由であれ、一度吐けば、それでおさまっていた。ところが、である。収まらない。それからまた3時間半、がんばったが、やっぱりだめで、またホップステップジャンプの嘔吐。どうも胃が吐き出すために、全身から水を集めるのに3時間ほどかかるらしい、それならまた3時間待ってみてやれ、とじっと横になっていた。無事に12時すぎても、何も起こらなかった。どうやら胃が吐き出す必要はなくなったらしい。それでも、それからずっと横になっていた。胃が重くて、立てないのである。何が悪かったのか考えた。理由1ー暴食。家にずっといて、ほかにすることもないからとずっと食べていたのである。間食といったかわいいものではない。次から次へと食べ物が入ってきて、消化する前に次のが入ってきて、胃が疲れきっていたのではあるまいか。理由2ーストレス。病気になる前日ーまた違う心臓のテストを受けに行った。心臓の血管に詰まっているものがあるかどうか調べるそうで、いややなあ、と思ったのが、自己負担が60ドルというので、そんなに安いのなら、と、生まれて初めてかなあ、CTスキャンに入った。結果はすぐに出て、ゼロ。こんなことなら受けなくてもよかった(笑)ストレス2−車の調子がおかしい。助手席側から、雪かき機みたいな音がするのである。これも直さねばならぬ。といろいろあって、ストレスと暴食が重なって、胃が大反乱を起こしたらしい。だって、腐ったものを食べたり、悪酔いしたわけでもないんだから。ほかに考えようがない。ところが、である。かつての金縛りなら、3時間ほどじっといたら収まったのに、今度のは24時間経っても収まらなかった。結局24時間以上、同じ姿勢でじっと横になっていたおかげで(胃が悪いと、体の向きを変えることはできない)、背中が痛くなった。あああああ、で、やっとこさ、27時間が経って、起きだすことができた。学んだことーもう間食ー暴食はやめる。食べるものは一日に2度にすること。それにしても、丸一日何も食べなかったら、どれだけ体重が落ちるか、と期待したが、せいぜい1キロほど。バカみたい。(笑)あああああ、体は明らかにに老化している。大事に大事になだめすかすようにして使わねばならぬ。(悲)

2022/01/26(水) 雑感
長い間連絡をとっていなかった人ーたぶん20年以上笑ーと、ひょんなことでつながったものの、年齢を聞いて、「失礼なことを」と叱られてしまった。なんで年齢を聞くのが失礼なのか、さっぱりわからぬ。(笑)人間も自然の一部なんだし、年輪を重ねる、というのはそれだけで十分に意味のあることではないか。その人がどんな人なのか、を知るのに、年齢は大事な一要素である。今日、高齢者センターで、みんなとまあるく椅子を並べて、サッカーをした(笑)サッカーといっても、柔らかいボールを蹴るだけである。年がいくと、それすら自由にはできなくなる。集まっているみんなの顔を見ていると、ああ、この人の人生はどんなだったのだろう、と考えるが、わかるわけがない。そりゃもう、驚くほどみんな違うわけで。生まれたところも職業も、家族も。それでも不思議なのである、なあんか共有しているものがあるような気がする。それは年齢だと思う。糸巻に残っている糸がわずかになった者だけにわかる感覚ーハイデガーは「存在と時間」の中で何を言ったのか、どうせ読んでもわからないけれど(笑)、人間存在と時間の関係は、それこそ人種やら性別、階級、すべてを超えた何かがある。 私の居心地のいい空間がそこにある。若い人といても、疲れるだけだあ。(笑)今日のS子さんは、かなりはっきりしていた。羊羹を差し出すと、それだめ、糖尿になるから、と。そういうことか、と納得。(笑)じゃあ、今度は、甘くないおかきでももっていこうと考えたが、歯がないのである。先週も入れ歯をなくしていたから、今日は真剣に入れ歯を探したが、部屋では見つからず。看護師さんに言うと、1階のスタッフに言ってくれ、と言う。彼女たちも、この1週間気づいていたという。ということは、1週間ほったらかしになっていたということではないか。これだからねえ、うるさい家族がいなかったら、何もしてくれない、のである。1階のスタッフに言うと、管理職の人に聞きに行った。そして帰ってきて言うには、管理職の人もわかっていて、今、どうするか検討中とか。嘘つけ、と思ったけれど、そこは隠して、そうですか、じゃあ、よろしくお願いいたします、と言って出た。すぐに、S子さんの管理を任されている人に連絡をとってくれるよう、友達に頼んだ。どうなるかなあ。食べられなかったら、体が弱る。それでも、S子さんが自分の年齢を言った、昭和5年だと。ナインティさーてぃと、そこだけ英語で言った。あっている。10年前に亡くなった母より2歳下。92歳である。すごい、92歳であれだけ元気に、つえもなく歩きまわれたらすごい。若いとき、東京のデパートで働き、会社のコーラス部に入っていたという。それで歌が好きで、上手なのである。そうかあ、じゃあ、喜んでくれてるかなあ。部屋へ行くと、最初に彼女が言った言葉ーこれからお母さんに会いに行くから、今、荷造りしてるのよ、と言い、小さなスーツケース二個と格闘していた。悲しい、哀しいけど、でも楽しい。。(笑)今日は、抱えている”ベイビー”が、昔飼っていた犬のことだと判明した。名前はシロ。少しだけ、ふっと過去がこぼれおちるようにして顔を出し、その人をつかのまの瞬間彩ってくれる。存在と時間ー逆らわないこと。。年齢を聞かれたら、堂々と答えればいいではないか。女に年齢を聞いてはだめ、失礼だ、みたいな主張は、アホな白人女が言い出した、底の浅いフェミニズム(笑)

2022/01/24(月) 生まれてはじめて
オートミールを食べた、(と思う笑)感想1 介護食だああ。。(笑)こんなもの食べてたら、脳がだめになるような気がする。あごを使って、噛んで、というのが脳に刺激を与える大事なことと聞いているから。これを食べるなら、いっしょに混ぜるフルーツを買ってこなければならぬ。そんなことでほんとに血糖値が下げられるの??? 感想2 どんなものがわからず、食べられなかったらいやだ、と思って、カップラーメンのミニサイズみたいなのを買ってきて作った。便利なのは確か、だけれど、ゴミ拾いをしている身としては、容器がゴミとなるだけのカップラーメンなんて誰が考えたんや、とぶつぶつ。(インスタントラーメンを発明した人の苦労話は朝ドラで見たような。。笑)でも、カップラーメンとか、ドライブスルーのマクドナルドなんて、人間の本性を理解した上での発想か、とか考えていたが(といって、日本の道でもこっちでも、カップラーメンの容器がころがっていることはないような。1.5リットルのアホバカコップはいやほど見るけれど)ところが、である。なんとオートミールの容器には、えらく工夫がしてあった。まず容器のまわりの説明書きは、紙製で、容器からはずせるようになっているのである。ということは、説明書きも紙をはずしたプラスチック容器もリサイクルできるということか。まあ、アメリカ人にしてはよう考えてあるじゃん。(笑)ということになって、介護食が気にいってしまった。(笑)いろんな種類があるので、いろいろ試そうと思う。人生最後、いろんな新しいことに挑戦!!!(笑)

2022/01/20(木) 新食生活
年をとるということは、医者に行く時間が増えるということらしい。昔、病院が高齢者たちの社交場になると聞いたことがあるが、笑えない年となった。(笑)身体が弱ってきて、ほかに行くところもなければ、病院へ行って、顔なじみとぺちゃぺちゃしゃべるのが健康にいいのである。健康増進に努めるのが病院の役割なのだから、パーフェクト!!(笑)心臓が弱いと見抜いたインド人女性内科医が町からいなくなったので、次の医者に会いに行った。医者がいないと、クスリももらえないから。で、その新しい医者は若い黒人男性で、いやに日本に興味があるようで、こんにちわ、だの、ありがとう、だの挨拶が忙しい。(笑)で、彼から学んだことー朝ごはんは午前10時以降に食べろと。シリオはだめ、パイナップルはだめ、バナナもだめー全部糖分が多いから。じゃあ、何を食べるんですか、と聞けば、オートミール。げっげっげっ。。そんなもの、食べたことがないぞ。。パイナップルやらバナナは、いっぱい食べたから、これからもう食べないことにしても、いいけれど。。朝10時まで食べるな、とは何事ぞ。昔、朝食が大事とよく聞いたのは間違っていたの? まあ、現役世代で毎日電車に乗って、一日ストレスためながら働いて、なら朝食たべてもいいけれど、へたしたら、一日家でぼおおおおおとする時間が増えていく人間にとっては、朝抜きでも何の支障もなし、ということだろう。要するに、食べる量を減らせ、ということかも。。と納得して、今日、ブロッコリとキャベツとオレンジのジュースを作って飲んだが、あああ、半分クスリの気分。。やっぱ、パイナップルやらバナナが欲しいなあ。(笑)次ーブラックベリーを食べていて、種が歯にひっかかった。するとすぐに、歯がおかしくなった。あああああ。これは歯医者にいかなあかんレベルだと思って、出かけていった。案の定、歯の一部が本体から離れて、その部分が、ぐらぐらと、風になびくすすきのように揺れているのである。ああああ。一箱99セントのセールだったから二箱も買ったのに、おかげで2000ドルのクラウンに化けた。くそっ。。歯医者は大嫌いだけど、歯一本で死ぬことはないだろう、と思うと、度胸がすわった。それにしても、このごろは歯医者でも、3Dプリンターの技術を使って、クラウンを作るらしい。歯医者さんが、新しいコンピュータ技術と格闘しているのを見るのはなかなか興味深かった。(笑)きのうのS子さんー歌は1曲だけ歌ってもらえたが、時間の大半は老眼鏡探しに費やされた。タンスやらに入っているものを全部どこかに隠してしまう病気にとりつかれたようで、靴も服もいっしょくた。。仕方ないねえ。羊羹は目の前でいっしょに食べた。あなたといっしょに食べたい、と言ってくれる人で、ほんの少しだけもらって食べた。おいしかった(笑)昨日のできごとー入れ歯をなくしてしまったようで、施設の人に、いっしょに探してあげてほしい、と言伝して出た。来週も、入れ歯がないようだったら、もっと真剣に施設に申し入れねばならないなあ。。年をとれば、食べるだけが楽しみだし、食べなくなったら体が終わってしまう。あごを動かして食べることが脳にも大事なのである。できるだけのことはしてあげたいと思う。。自分も同じ船に乗ろうとしているのだから。(笑悲)

2022/01/17(月) 相変らず
世間は何かと騒がしい。トンガの海底火山の大爆発から津波、津波が日本のニュースを覆っていた。あのときは、コロナのニュースはどこかにふっとんでいた。(笑)津波ニュースの前にびっくりしたのが、成績が落ちてきて、東大医学部に入れそうにない、と思い込んだ高校生が、東大の前で受験生をナイフで切りつけたという話。こんな人に医者になってもらいたくないなあ、と思った。途端、高校時代、クラスメートによってたかって、あいつに医者になられたら困るなあ、と言われてた男の子がいたことを思い出した。(笑)2浪だか3浪だかして、どこかの医学部に入ったと聞いたような気がする。今も元気に医者をしているのだろうか。確か、親が医者と聞いたことがある。犯罪を犯した高校生の親も、たぶん医者だろう。それにしても思うことーこのごろ日本のドラマを見ていても、いやに、「こんな私でも東大に入れる」を謳う高校生ドラマの多いこと。これもアメリカ式発想の影響だろうか。夢やら希望やら、調子のいいきれいごとを並べ、本人をおだてあげる教育である。あんたじゃ無理、なんて言えば、虐待扱いされかねない。(怒)そうやっておだてあげるから、自分の思うようにならないと、銃をぶっぱなしかねない人間ができあがる。「東大がなんぼのものやねん」と大声で叫ぶドラマがなぜできない? それが現実でもある。東大がなんぼのものやねん。東大を出た人間がみんな尊敬に足る人間になるわけでなし。。へたに横道それたら、あれで東大出てるんやて、と、これみよがしにバカにされるだけではないか。(笑)犯罪者となった高校生のことを考えていたら、アメリカのテレビは、アホテキサスで、アルカイダとつながっているMITから博士号をとった超エリートのパキスタン人の女を刑務所から釈放せよ、と、ユダヤ教のシナゴーグで人質をとって立てこもったアホのニュースばっかりやっていた。世間はなんとアホの多いことか。。人質とって立てこもっても、過激派の女が釈放されるわけでなし、受験生を切りつけても自分の成績があがるわけでなし。ただただ自分と家族のすべてを破壊するだけ。。こういう発想に欠けているものー自分は、誰の、何のために役に立てるのか。自分をより大きな宇宙のエネルギーの中におき、自分の小ささを自覚しながら、それでも自分に何ができるのか、を考えること。自分の小ささを自覚するー小さくて何が悪い。東大がなんぼのものやねん。(笑)政治家たちのドキュメンタリーを見た。権力と政権交代をめぐる駆け引きー要するに選挙で勝たねばならない、勝つには数を集めねばならないー政治家が考えるのはただそれだけ。民主主義がなんぼのものやねん。(笑)この国の半分がアホということがようくわかって、アホをおだてて、数を集めるだけの民主主義にもまったく興味なし。アメリカがなんぼのものやねん。(笑)津波のあとは、神戸の震災の話がよく流れていた。あれから27年。早いものだ。ということは、父が亡くなって28年ということだ。夜11時、日本から電話があって、7時間後の朝6時、その日一番の飛行機でデンバーに向かった、あの朝の朝焼けは絶対に忘れない。さえぎるものが何一つない、大きな天空が真っ赤に、燃えるような色だった。そうそう、石川さゆ*が天城越えを歌うときの画面のような。(笑)あの色だけは絶対に忘れない。忘れられない。神戸の震災のニュースでも、忘れられません、と言ってる人が出ていた。当たり前でしょ、肉親を失って、忘れられるわけがない。でもそれでも、いつかみんな消えていくー東大がなんぼのものやねん。(笑)

2022/01/13(木) 雑感
Sさんを2度目の訪問。先週と違っていたのは、”ベイビー”の世話をしていたこと。ペットでも飼っているのかと思いきや、ぬいぐるみを、小さな綿入れの布にくるんで、ベッドの真ん中においていた。きっと、日本語で話しかけているのだろう。歌は前もって選んでいった「花嫁人形」「桃太郎」「故郷」「どんぐりころころ」「夕焼け小焼け」「春が来た」を歌った。日本語の歌詞を読み、歌い、、脳には絶対にいい影響を与えている、と信じている。本の中で、何か知ってる曲はない?と聞くと、「あした」と言う。あした?、そんな歌知らんよ、と言うと、おかあさま、おかあさま、とメロディをつけて歌った。探すと本にあった。(Sさん用の小さな歌詞主体の本と、私がもっていくピアノ伴奏主体の本の両方にあった。有名な歌だったのだろうけれど、知らんなああ。笑)「お母さま、泣かずにねんねいたしましょう」曲は和音階のいい歌である。脳が、ぽろっと思い出したのだろう。というわけで、今日も、新曲?を教えてもらう、という成果あり。。今のところ、Sさんから習ったのは「花嫁人形」と「あした」感謝。日系食料品店で、小さな羊羹を買ってもっていった。無事に口に入ったかなあ。。昼食前だったから遠慮したけど、今度は、会ったらすぐに渡して、食べてもらおう。(笑)娘の会社がまたどこか大きな会社に買収?された。去年の秋からこれで2度目である。最初はインテルに、今度はインテルより大きな会社で、30ビリオンドルで、とか何とか、ようわからん。アメリカの会社はすごいなあ、とにかく動きが早い。従業員の忠誠心なんて、あるはずないなあ。給料はあがるのか、休みはこれまで通り自由にとれるのか、といった金がらみの話が娘の同僚たちのメイントピックらしい。娘ーあがるでしょう。会社をやめられたら困るから。ふ〜〜〜ん、ようわからん。(笑)日本人の感覚でいえば、大きな会社は安定している、だが、アメリカの会社はどうもそんな感じでもなさそうで。。ああ、会社の大小はともかくも、やりがいのある仕事ができて、娘の人生が幸せなものでありますようにー親としてはただそれだけ。

2022/01/07(金) 日本人としてできること
だけを考えていたいと思う。以前、ボランティア先のデイサービスに来ていたけれど、認知症がひどくなったとかで、施設を変わった人がいる。Sさんである。日本人・日系人がまったくいない新しい環境に置かれて、さびしがってるに違いない、たかこ、行ってあげて、とクライアントに言われていた。新年のはじめに、と思い切って、出かけていった。ボランティア先への途中だし、ちょうど都合もよかったのである。行ってみて、厳しい現実を見た。母が入っていたところのようでも、アイオワの友達が移ったバークレーの施設のようでもなかった。寂しい、悲しいところだった。S子さんは、私のことは覚えていなかったようだが、それでも日本語で、ねえ、あなた、若くなったんと違う、すごくかっこいいわよ、あなたのことだけをずっと待ってたのよ、と、認知症と知らなかったら、簡単にのせられそうな、うれしい言葉を並べてくれた。(笑)もっとつっこめば、認知症でもこういう言葉が平気で出てくるというのは、若いときはいったいどんな仕事をしてたの、と思ってしまった。(笑)ボランティア先では、「花嫁人形」を上手に歌い、ショパンが好きだ、と言った人だ。今回も、「花嫁人形」と「海」を私がピアノを弾き、彼女は上手に歌った。老眼鏡を探しに、いっしょに部屋に入った。本人は、老眼鏡の場所など覚えていないだろうから、私が探した。無事にすぐに見つかって、よかった、よかったである。施設の人も、歓迎してくれて、これから毎週でかけていくことにした。レパートリーを増やしてあげたいと思う。少しでも、日本語に触れ、聞く機会を与えてあげたいと思う。施設の人も、英語がほとんどできないから、と言っていた。本人も、元気よ、でも寂しいだけ、とはっきり言った。認知症になっても、感情だけは最後まで残ると言われている。そして、その感情を引き出すのが音楽である。人間としての最後の砦を守るのを、できる限り助けてあげたいと思う。それが、アメリカで生きる日本人として、最後にできることではないのか。日本人であって、日本語をしゃべって、この国で何か得したことはあるのか。英語にアクセントがあると笑われ、バカにされ、白人じゃないと差別され、いやなことばっかりで、それでもがんばって生きてきた。人生の最後、へたな英語をしゃべるのもめんどくさくなってきているような気がする。昔、芥川賞をとった小説がある。モッキンバードのなんとか、かんとか。国際結婚してアメリカに来て、認知症になり、英語がでなくなった日本人女性の話だったような気がする。とうとう自分もその年齢になったのである。アメリカで、日本人であることが何かの役になったとは思えないけれど、人生の最後、自分の誇りをかけて、日本語を必要としている人に、できるだけのことをしてあげたいと思う。来週も来ます、と施設の人に告げると、喜んでくれた。Sさんに、いっしょにお昼ご飯を食べていきなさいよ、と勧められたが、う〜〜ん、ちょっととしぶると、そんなにおいしくないけどね、と言った。二人で大笑いした。あの人が、あそこで笑ったのは初めてだったのでは。年とともに、確実に消えていく人間の尊厳ーどうやって守れるか。Sさんが私のことを覚えてくれることはないが、覚えてほしいとも思わない。でも私のピアノにあわせて、楽しそうに歌ってくれるそのエネルギーに感謝。週に1度、シカゴに出かけていく喜びが増えてうれしい。。

2022/01/06(木) 雑感
やっと日常感覚をとりもどしつつある。来月か3月あたりに出版される日本語の本に収録してもらう原稿の再校を終えて編集者に送り、英語のシカゴストーリーもパート5の再校を終え、次の新しいストーリーを編集部に送った。クリスマスカードを送ってきてくれた人にも返事を書いた。日本に着くまでどのくらいかかるのか。でも、これでやっと肩の荷が下りた。で、やっと日常生活がはじまるような感じだ。年をとると、旅行から帰ってきてからの後始末にも時間がかかるようになってきた。心理的身体的適応が遅くなったのだろう。年をとるという現実は、生活の全般にその症状をあらわにする(悲) 今日からボランティアも開始しようと思うが、コロナが広がっているとのことで、シカゴの公共ビルに入るのに、どうもワクチン接種証明だとか陰性証明だとかがいるらしい。確かめねばならないが、あんまりややこしいようだとあきらめようかな、とも思ったりもする。コロナといえば、娘が陽性になったとか。メキシコからの出国にあたって、出発の前日にホテルで検査を受け、陰性の証明をもらって、無事に出国、アメリカ入国したというのに、どうも娘は友達との年越しパーティでうつったらしい。会社関係の人が集まってたらしく、あの人もこの人も、誰かは陽性になってメキシコから出国できないらしい、とか、まあコロナ感染も”勲章”といわんばかりである。(怒笑)日本からのニュースでは、アメリカの感染者数は100万人とか(アメリカのニュースは、去年の1月6日のことと、ドアホの仲間の話ばっかり。。怒)100万人が病院に行くとも思えず、もうコロナは、たちの悪い風邪レベルになっているのでは。。それでも、かからぬに越したことはないわけで。。。ああ、今年はどうなるかなあ。いい1年でありますように。

2022/01/01(土) あけまして
おめでとうございます。と一応、型通りに書いておこう。(笑)この年齢になると、新年がおめでたいのかどうか、ようわからん。でも、今のところ、コロナの症状もなく、無事にメキシコから戻ってきたことには感謝。海の真ん中で、トドといっしょに泳いだり、数千もの魚の大群に向かって泳いだりしたのは生まれて初めてだったので、いい経験になった。両足の股関節を手術しても、まだウエットスーツを着て、船から海に飛び込めることにも感謝。ただ、他の人たちと比べると、フィンをしていても、フィンの動かし方がわからず、とろとろと遅いので、結局、ガイドの人がもってくれる浮き輪につかまって、見るべきもののところまで連れていってもらった。ガイドさんにしてみれば、一人ふらふらと別方向の大海に流れていく可能性も大だったわけで。。ばあさんの水泳だあ。。(笑)青い空、青い海の世界から、無事に白銀の世界へ戻ってきた。メキシコへの入国もアメリカのそれも、コロナなんてどこ吹く風の、まったく簡単なものだった。それに比べると、日本の水際対策は。。仕方ないなあ、狭い国土に人うじゃうじゃだからなあ。今年こそ神戸に戻れますように。 それだけが、新年の願いである。今年も、老体にむち打って、ぼちぼちがんばるぞ。(笑)


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