〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2022/02/17(木) 悲しいなあ
このごろ、日本語テレビの番組で、一番気持ちが落ち着くのが、自然を扱った番組だとわかってきた。ダーウィンうんぬんとか、ワイルドライフとか。普段見られないきれいな風景やら動植物の撮影が、たまらなく優しく感じられる。自然に戻るときが近づいているのだろうなあ。おんなじ戻るなら、きれいに戻りたいなあ。それができたら本望だろうけれど、そうはいかないのだろうなああ。きのうは、ものすごく疲れる一日となった。話は聞いていたけれど、それでもS子さんのいる施設に行ってみた。やっぱりいなかった。別のビルに移されているみたいなことを聞いた。が、荷物はまだ彼女の部屋にあるという。要するに、体だけがどこかに行っているのである。となると、病院しかないのでは。もちろん何の情報も教えてもらえなかったが、元気に食べています、とは聞いた。よかった。来週、ここに戻ってきますか、と聞くと、それは分らない、という。いっしょに歌を歌ったり、日本語でしゃべっているときは、まったく普通なんですけど、と言ってみたが、2,3日ほど前に、急に体調が変化したので、とのこと。何が起きたのかは教えてもらえない。拘束衣を着せられているのか、と聞くと、それはないです、許可してませんので、とのこと。というわけで、なあんか沈鬱な気持ちで、ボランティアに行くと、もっと悲しいことが待っていた。リチャードさんである。12月に最後に会ったときは普通だった。年末年始に何があったのか。1月に入ってもまったく会わないので、どうしたんですか、と聞くと、入院しているという。リチャードさんは私の年齢である。2日ほど前に退院してきて、センターに出てきたという。完全に違う人物になってしまっていた。一日中、しゃべり続けるのである。それも大声で。部屋にいるだけで、頭痛がしてくる感じだ。他のクライアントは高齢だから、文句を言う元気もなく、みんな下を向いて、しょぼんとしている。元気なのはリチャードさんだけである。看護師のテスが何か言うと、リチャードさんのおしゃべりが一時的に止まったので、何と言ったの、と聞いた。You need restだそうな。ああ、そういうことか。それで私も言ってみた。確かに、ちょっとあいだ、黙っていてくれた。ほっとする。でもまた始まる。。脳の中の何かが壊れてしまったらしい。悲しいなあ。もう本人にはコントロールできるものではない。確かに、You need restと言えば、たとえわずかのあいだでもやめてくれるから、他人の言葉は理解はできる。が、何かが壊れた。。。そして、思い出した、入退院を繰り返した母親のことを。退院したからといって、よくなって退院するわけではないのである。完治した、元気になった、と退院するのは若い人の話である。年をとってからの入退院は、もうよくはならない。ただただ、どこまで病院においておいて、よい方向への変化が期待できるか、が線引きラインである。入院前の状況と比べると、確実に、階段を下りていくように下降していく。階段の幅ーつまり現状維持の長さーがどれだけ大きいか、がポイントである。S子さんも、長く住んだらしい日系の施設を出て、わずか2ケ月で、ばたばたと、たぶん入院騒ぎとなり、そして施設から別のところへ「たらい回し」にされていくのか。が、本人には何もわからない。ただただ病気が勝手に進行していくだけ。そんな人間の現実を前に、気持ちが落ち着くのは、自然のきれいな写真を見るときだけである。若い人の恋愛ドラマも、もうばかたらしくて見ていられない。人生、恋愛どころじゃないよ。(笑)自分の最後をどうおさめるのか、早くから計画を練っておかねば。 一人ぼっちになる娘のことが心配である。あああああ、悲しいなああ。。同世代の友達なんてあてにならないよ。いっしょに年をとるんだからさあ。。どうやって20歳ほど若く、信頼がおける友達を見つけるか。。。恋愛より大事だ、と娘に言っておこう。(笑悲)


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