〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2022/05/13(金) 生命力
きのうは、かなり落ち込んでいた。水曜日に、おばあちゃんたちの生命力に圧倒されたと思われる。まず、1ケ月ぶりにS子さんに会いに行った。どこかへ、車をぶっとばしたかったのだ。会って、びっくりした。かなり元気になっていた。もうしゃべれなくなっているのではないか、歩けないのではないか、とかいろいろ心配した。ところが、1ケ月前とは違って、一人で歩けるようになっている。歌詞の紙ももつことができる。確かに、字は読めるが、脳が集中することを許さないので、歌詞を見て、歌うということはできない。結局、覚えている曲しか歌えないが、それでも、どんぐりころころを歌ったあとで、ああ、いいねえ、としみじみと言ってくれる。加えて「今日は日曜日だから、あなたが来てくれるかもしれない、と思って待っていた」なあんて、うれしいことも言ってくれる。水曜日だったし、あなたとは誰のことなのか知らんけど。。(笑)ショパンが好きなことは知っていたから(大量のCDを以前の施設の部屋で見ていた)それで、別れの曲を弾いた。終わると、手をたたいて喜んでくれた。ちゃんと「別れの曲」と題名も覚えていた。すごいなあ、女の生命力は。また来るね、と言って、施設を出た。私のへたなピアノを喜んでくれるのは、認知症の患者さんぐらいだもんね。(笑)そのあとのボランティア先では、今度は、S子さんとは違う症状をもっている日本女性がいる。私がピアノを弾くと、刺激されるのか、知っている日本の歌を甲高い声で歌いだすから、ちょっと大変。それでも学んだことは、S子さんと違って、あれだけコミュニケーションができなくなっても、女と男の違いだけは判ることだ。ずっとフィリピン人男性のあとを追いかけ、いっしょに座っていると機嫌がいい。その人がいないときは、キチンで働いている別のフィリピン男性を追いかけるらしい。日系アメリカ人男性もいるが、その人をおいかけたとはまだ聞いていない。フィリピン人男性のほうが東アジア人より魅力的かも。(笑)脳のどこかがセクシュアリティをコントロールし、そこが異常を起こすと、こんな感じになるのだろうか。あとを追いかけるぐらいならまだしも、前にいた(もう亡くなったと聞いた)白人女性みたいに、男性器を握って、いい気持ち?と聞くようになったら困るなあ。。ああ、これだけは自分でコントロールできないからなあ。。それでも、握られた90を超えたおじいさんのほうも、何も感じない、とか言っていたそうだから、ええ勝負かも。。(笑)それでも日本人の御主人が迎えに来ると、飛びついていくのである。なあ、若い人ならともかくも、80近い日本人の女、旦那に飛びついていくような文化社会で育った? 私は育ってないよ。アメリカ人にでも、わたしゃ、ハグはしません、と言う人間だからね。(笑)聞くところによると、ハグに関しては、彼女は誰にでもー女にでもー抱きついていくらしい。認知症といっても、症状は人によって千差万別である。一日中、娘さんが迎えに来るまで、クスリで眠らされている人もいる。あの人は起きると怖い。。怒声で叫びだすから。そういえば、96歳ぐらいの日系のおばあさんは、ずっといっしょに歌をよく歌ったのに、ここ2,3ケ月一日中寝ているから心配したが、このあいだは異常に元気だった。それはそれで怖いので、聞いてみると、足にひびが入って、その痛み止めを飲んでいたとのこと。その薬が終わったので、元気になったらしい。よかった。また、回覧板の歌やら収容所の歌を歌ってくれるだろう。ああああ、おばあさんたちのすごい生命力。よかった、よかっただけど、当てられて疲れたああ。。(笑)そういえば、おばあさんが後を追っかけるフィリピン人の男性スタッフ。昔の写真を見せてくれた。なあんとカーボーイハットをかぶって、笑っている。今とはえらく違う顔。(笑)ギターが上手で、歌が上手で、マジックができてというエンターテイナーだが、なんとプロだったのだ。船で日本へ行ったとは聞いていたが、どうやらクルーズ船に出演する歌手だったようだ。当時の奥さんも歌手だったそうな。ああ、そういうことか。。それで、あのおばあさん、あとを追いかけるのかなあ。。彼の身体からオーラが出ているのである。じゃあ、女には苦労しなかったでしょう、女の子に追いかけられるのには慣れてるよね、と言うと、素直にうなづいた。「若かった」としみじみ。でも、つけ加えた、年をとった人はわからん。(笑)マジックで、空っぽの手からバラの花1本を出せば、それだけで女の子がきゃああああ、と言っただろう若き時代。。誰しも若かったなあ。。前の奥さんがよく歌っていたという「昴」を私が弾いて、二人で歌った。いよいよボランティアかカラオケかわからなくなってきた(笑)そういえば、私も旅先で、フィリピン人のグループといっしょになったことがある。歌手やらダンサーたちの一団だった。あれはどこだったか。確か白浜へ行くとか言ってたっけ、それとも白浜からの帰りだったっけ。。船の上だったと思うけれど。遠い遠い昔。。みんながんばって、それぞれの人生を生きてきた。死ぬまで生きるしかなし。。おばあさんたちからエネルギーをもらって、これからもがんばるしかなし。(笑)


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