〜ing〜アメリカつれづれ日記
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2023/03/28(火) いよいよ
神戸滞在も残り1週間ほどとなった。図書館での調べものもほとんど終えた。兵庫県立図書*、早稲*大学、国立国会図書*、外務省史料館、大阪府立図書*、あとは神戸中央を残すのみ。家の周りは、以前よりもっと静かになった。裏の家も空き家になった模様。人の気配がまったくしない。施設に入られたのか。毎朝聞こえるのは、ほうほけきょの鶯の声のみ。隣、後ろ、前と空き家に囲まれて、いよいよこの家の行く末も短くなっているのを感じる。なによりも、この家から親の姿が消えたのである。以前は、部屋の隅に座っている母の姿だとか、父親の怒鳴り声が聞こえてきていた。でも、もう何も見えず、聞こえずになってしまった。すべて私の脳がなせるわざ。要するに、やっと親離れしたということか。で、考えている、もうちょっと年をとれば、ほんとにこの家にずっと一人で住みたいのか、と。食事のことを考えれば、老後は日本に、と思うけれど、この家はどうかなあ。。とにかく寒い。脱衣所となっているスペースなんか、戸が壊れているから、外気と一体である。お風呂に入ったりすれば、死の可能性が出てくる。ここに一人で住むとなると、構造的に家を直させねばならぬ。それだけの価値があるのか、と考えると。。。。あああ、先に逝くのは私か家か。90を超えた隣のおじさんは、医者に行っても、もう診察券もくれないと言う。医者にまで見放された、と。医者の仕事は”直す”ことなら、直す必要があるのか、みたいに医者も考えるのだろうか。そうやって、少しずつ少しずつ、準備ができていくのだろうか。悩みは尽きない。とにもかくにも、今日一日、無事でありますように。

2023/03/22(水) 東京より
数年ぶりに東京に出てきた。いろいろ変化があった。新幹線の車内販売ー昔はうるさいほど来ていたのに、今度はいつまで待っていても誰も来ない。こっちは朝5時前に家を出たから、りんご半分しか食べてないというのに。車内販売があるから、と頼りにしていたのである。それで、車掌ではないけど、なにやら警備担当の人らしくーむやみやたらとトイレをのぞく人笑ー制服姿の人に聞いてみた。なんと自由席の3号車までは来ない可能性大と言うではないか。何それ。ワゴンは1台だけなので。。1台だろうが何台だろうが、一度は端から端まで来るべきではないのか、自由席には来ない、というのは差別じゃないの、とまで言ってやった。(笑)とにもかくにも仕方ないから、3号車から11号車まで歩いて、お弁当を買いに行った。長い、長い、疲れた。(笑)東京駅もえらくきれいになっていた。地下鉄の駅までが長い、長い、これだから東京は嫌い、とぶつぶつ言いながら歩いた。相変わらず人は多く、暑く、いらいらした。年をとったものだ。(笑)それでも一つだけよかったことー何十年ぶりだろうか、桜の満開を見ることができた。3月に満開の桜。。温暖化のせいか。暑いのか寒いのかよくわからない毎日。。

2023/03/18(土) やっぱりねえ
今日、毎日読んでいる全米日系博物館のページで、初めて読んで、やっぱりね、と思った。ニューヨークでウェイターをしていた人の文章である。その人は、レストランのマネージャーから言われていたという。アジア系の客は、悪い席、たとえばトイレに近い席に座らせろ、文句を言う可能性が低いから、と。そうだろうねえ、いつもレストランで、他に席があるのに、悪い席に座らせられるたびに、そう思っていた。で、我慢できず元気がいいときは、私は文句を言って、席をかえてもらった。みんながみんな、文句を言わないとは限らないぞ。ははは。(笑)悔しいのは、家族といっしょでも、そういうめにあってきたことだ。アジア系の女といっしょにいる白人男なんてたいしたことない、という腹か。お前ら、そんなにビンボー(つまり金髪で、脳たりんのアホ白人女のこと笑)が好きか。そんなビンボー女が好きで、自殺しようにも一人で死ねず、乱射事件を起こすようなアホ白人男にでも、白人だというだけで価値があるとでもいうのか。わたしは、ビンボーを何度か泣かせてきた女だからね。今日の記事を読んで、ようし、これからも戦い続ける、とあらためて腹に力を入れた。(笑)神戸に到着して4日目。まだまだ8時までに寝てしまって、夜中の1時半に起きてしまう時差ボケが続いている。校正の仕事が3つ。ただただがんばるのみ。」

2023/03/11(土) すごい
ローカルの地元新聞を見てびっくり。シカゴ郊外の日系食料品店の写真が、なんとAP通信によって、全米ニュースになっているのである。写真のポイントは、時給16ドルで働く人を探している、という張り紙である。確かに1時間16ドルはいいなあ。。そういえば、20ドルの張り紙もあったけど、それは全米ニュースにはならなかった。(笑)要するに、雇用状況が順調で、人が足りないという話。それにしても、なんでこの店のこの写真なの。すごい。。(笑)株式市場はこの1週間落ちまくったのになあ。。経済はさっぱりわからぬ。生き物だから、学者でも不況だという人もいれば、好況だ、と真向から対立する人もいるというありさま。同じ人間を、いい人だと言う人もいれば、悪いと言う人もいるのと同じ。。経済わからぬ人間が思うのは、ただ一つ。早くウクライナの戦争が終わって、すべてが元通りになってほしい、とそれだけ。

2023/03/10(金) 高齢者たち
再び窓の外は銀世界である。うれしい。(笑)やっぱりね、冬は雪、である。気温が華氏40度まであがっての雪だから、たぶんべたべた雪。陽光がさせば、またたくまに消えてしまうだろう。だから楽しまねば。イリノイの雪がいやで、カリフォルニアへ移っていった人がいると話してくれた人がいた。そうですか、カリフォルニアみたいに年中おんなじ天気のところは、頭がぼけますよ、雪はきれいだし、イリノイのほうがいいです、と答えた。その人はけげんな顔をしていた。どうも、雪がきれい、の部分が理解できなかったような。都会のビルに住んでいるのかもしれぬ。雪はきれいですよ。庭の木々の裸の枝に雪が細く層をつくり、その上を小鳥がちゅんちゅんと飛び回っている。雪をつついて水分をとったりして、楽しそう。かれらの自由、かつ単純な生き姿を見ていると、こちらまでがうれしくなってしまう。本物にはそんな力がある。まだまだイリノイの雪の世界から離れようとは考えられない。(笑)高齢者がもっている力も、私に
エネルギーを与えてくれる。日本人でほぼ同世代の新一世女性といっしょに歌を歌った。認知症で徘徊がとまらないから、スタッフたちが手を焼いているというのがほんとのところだ。それで、私が別室で、片手でピアノを弾いて、いっしょに歌った。長崎出身とのことで、長崎の鐘とか、長崎は今日も雨だった、とか、瀬戸の花嫁とか、見上げてごらん夜の星を、とか。。認知症でもう理屈は通じないけれど、歌は歌える。音楽の力ってすごいなあ、と改めて思う。みかんの花咲くころ、だったか、すべて覚えていた。歌が脳のどこかに眠っている記憶を勝手に呼び起こしてくる。本人は自分が何を歌っているか、なぜ歌っているかまったく認識できない。それでも、歌うときは楽しそうである。その楽しそうな声が、雪の上を歩いている小鳥と同じ力をもっている。本物である。2歳児がごねているように、食べ物を口に運ぼうとする看護師に、ノー、ノー、ノー、ノーしか言わなかった高齢者に、お腹に赤ちゃんがいるのかな、赤ちゃんのために食べようね、とスタッフが言うと、げらげら笑いながら、口に食べ物を入れさせた高齢者もいた。げらげらの笑い声の意味はわからないけれどー妊娠しているという冗談が通じているのか否かはわからず(笑)ーあの笑い声は本物である。笑っている意味はわからずとも、あの笑い声は見ている者をも笑わせる力をもっている。本物である。それにひきかえ、頭がさえてる人間は。。。日系二世の高齢者で、小さいときに、西海岸で日本語学校へ行った人がいる。彼女の日本語は、教師が子供に、親が子供を叱るときの日本語である。つまり、力関係を露呈する日本語である。「座りなさい!」「座れ!」そんな日本語をスタッフに教えて、新一世の日本人女性に言うものだから、非常に気分が悪い。といって、そんな日本語しか知らない高齢者を責めることもできない。それが彼女が育った環境であり、それは彼女の預かりしらぬことである。だから、もうちょっとソフトに言ってあげて、と言ったものの、なんしか頑固で、こちらも似たりよったりの性格だから、けんかにならぬようにするので精一杯だった。(笑)まあ、週一回行ってるだけだから、そんなにカリカリしなくてもいいんだけれど。それでも、日本語がネイティブの人間にしてみれば、たとえ認知症が進んでいても、歌えることが証明するように感情は残っているわけで「座りなさい」と、犬か小さな子供のように扱われれば、気分が悪いだろう。その気分の悪さが徘徊したい気持ちを増長させるかもしれぬ。どうせ自分も英語で同じことをしていることはわかっている。英語ができずに、表現が唐突、直接的すぎて、他人を傷つけることも多々あるに違いない。白人女を泣かせたのも1回だけじゃなし。。。ははは、だ(笑)頭が動いていると、エゴも出て、いろいろと難しいことだ。でも一つだけ高齢者のいいところーいやなことがあろうと、すぐに忘れることだ。それはお互いさまで、ははは。(笑)そうやって、人間は”美”に向かっていく。どんなに外見は醜悪であろうと、内面は、雪の中を飛び回っている小鳥と同じになるのでは、と想像する。シンプルは美しい、である。

2023/03/03(金) もう一件
書いておくべきことがあったのを思い出した。(笑)2月19日、シカゴで日系人収容所の歴史を忘れないようにしようとする、毎年のイベントがあった。今年は、新しいフィルムが上映された。16分ほどのものだったが、シカゴストーリーと題されていたので、チケット売り切れの大盛況ぶりだった。ところが、である。フィルムのできが悪い。日系人の女の子が黒人の女の子の顔を平手うちするシーンがあるのである。えええええ、日系人の女の子がそんなことした? どうしても信じられなかった。でも、プロジューサーたちがフィルムをどんな形にしたいか、ーしょうしょう批判をあびても問題提起型にしたいのかどうかーわからないから、プロジューサー(以前何度かメールをやりとりして、知っている人)への文句(まただああ。。笑)には、そのシーンには触れずに、会場でもらったチラシの中の文言に問題があるというe-mailを送った。もちろん返事なし。(笑)ところが、である。きのう、フィルムを上映したシカゴの会場から、おわびのメールが送られてきた。手っ取り早くいえば、変なフィルムを見せてすみませんでした、という内容である。フィルムのチームは今、問題のシーンを作りなおしているという。ははあああ、どうやら文句を送ったのは私だけじゃなかったらしい。そうでしょ、そうでしょ、と思った。(笑)それで、またプロジューサーにメールを送った。会場で、あの平手打ちシーンに関する質問があったとき、私と同じ新一世のスクリプトライター(アリゾナの大学の先生)は、日系人の女の子は白人の女の子は叩けないけど、黒人の女の子はたたけたんです、と答えたのは、非常に気分が悪かったと。それがあのシーンのコンセプトなら、彼女は間違っていると。確かに人種の政治力学はようくわかっているけれど、それをフィルムの形で公に出すときは、十二分に気をつけねばならないと、その大学の先生に言ってくださいと。相手が大学の先生だろうと何であろうと、自分と同じ新一世となると、言いたいことが言えるというのが、新一世の政治力学である。(笑)我々は当事者でないので(家族に収容の歴史がない)日系人の歴史を扱うのは非常に気をつけねばならないのに、アリゾナにいる新一世に、ほんとに理解できたのだろうか、と、またぶつぶつ怒っていたのだった。ははは。。(笑)今月はもう「怒り」なしで、穏やかに生きたいものだ。。(笑)

2023/03/02(木) わあああ。。(笑)
びっくりである。最後に書いたのは1月30日である。それからもう1ケ月が経ってしまった。ほんとに時間が過ぎるのが早すぎる。(悲)この1ケ月、いろんなことがあった。1)2月初め、10年使ったコンピュータがとうとうおかしくなった。ファイルが開けなくなったのである。それでもe-mailやらウエッブをのぞくことはできたから、コンピュータがほんとに死んだかどうかはわからなかった。でも原稿は書けなくなった。それで、えいやっ、と新しいコンピュータを買った。ところが、である。壊れたはずのコンピュータめ、修理やさんでプロの手にさわってもらったら、急にぱくぱく動くのである。日本語転換もできるようだった。何、これ。。。相手を見るコンピュータ、やらしい奴だ、と思ったが、10年使ったとなると、もう未練なし。あっさりばいばいした。(笑)新しいコンピュータに慣れるのにぱくぱくした1ケ月だった。2)病院宛てに3つ目の手紙を書いた。これで終わりにする。(笑)2つ目の手紙は、書留で送ったのに、それもまともには病院には着かなかった。シカゴの郵便局は何もできない、しないと納得。書留代を返せ、と郵便局に要求したのもこの1ケ月のことだ。無事に戻ってきてほっ。(笑)郵便局は使えないから、きのうまた病院に行った。駐車がむずかしくて、無事に病院に行ったときはへとへと。さっさと封筒だけ渡したかったが、なぜか今回は、担当の者に会って、話がしたいですか、という流れになって、話ができるのなら、と長居をすることになった。30分の駐車料金しか払っていないので、時間を気にしながら、出てきた若い白人男性に、いろいろしゃべった。ちゃんとメモをとって聞いてくれた。あげくに、朝食はちゃんと食べてきましたか、と聞いてくれて、病院内にあるレストランで使えるクーポン券10ドル分までくれた。えらい待遇が違うじゃん、いったいどうなってるの、と首を傾げながら帰ってきた。一つ、面白かったのは、彼が何を争っているのですか、と聞いたとき、この21ドルです、と請求書のコピーを指さすと、21ドルですか、と何度も聞いたことだ。だから言ってやった、人は私のことを笑います、でも私は自分の誇りと尊厳のためにやってるんです、と。21ドルでも何でも、この医者には絶対に払いません、と何度も言ってやった。ははは。さあ、どうなることやら。黙って、21ドルの請求をとりやめたほうがいいと思うけれどね。。10ドルのクーポン券渡されても、そんなにうれしくなかったもんね。(笑)それでも、やっと病院関係者で私の話を聞いてくれる人が現れて、るんるんで、ボランティアへ行った。それがである、高速というほどではないけれど、それでもけっこう早く走る道から出口に出たところで、大きなポットホールを見つけた。一瞬避けようとしたけれど、間に合わず。次の瞬間、がたがたドスンきんきんきんと派手な音が。。ぎょっとしたけれど、その後特に何もなく、無事に高齢者センターの駐車場へ。ただそこに着くちょっと前に、車にプレッシャー低し、のサインが点灯した。ああ、やっぱりタイヤだ。男の人に見てもらおうと、いっしょに働くフィリピン人のジョジョに見てもらったら、あかん、右の前のタイヤがパンクだ、隣へもっていけと。道を隔てた隣がなんと車の修理工場である。結局、新しいタイヤをすぐにつけてくれた。修理ができない箇所に穴があいていた。ラッキーといえばラッキーである。(笑)で、同じくいっしょに働くキャシーによると、ポットホールによるダメージは、シカゴ市に言えば、返金してくれる可能性があるとか。で、結局、今日はその申し込みにばたばた。256ドルのうちのいくらが戻ってくるのか否か。楽しみなことである。(笑)無事に連邦と州の確定申告も終えた。というわけで、怒ったり笑ったりの忙しい1ケ月だったように思う。さあ、次は、日本行きの準備だああ。(笑)いつまでこうやって太平洋を往復できるのか、ふと不思議な気持ちに襲われる。神戸と自分のあいだの距離を測っている自分が見える。距離は遠くなるのか、それとも短くなるのか。。それを見定めるのも、生きる一つの楽しみかもしれぬ。変わり続ける自分を見つめる自分の眼を大事にすること。いつかかならず何も見えなくなるのだから。弥生。新しい1ケ月。いいことがいっぱい起きますように。


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