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2023/03/03(金)
もう一件
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書いておくべきことがあったのを思い出した。(笑)2月19日、シカゴで日系人収容所の歴史を忘れないようにしようとする、毎年のイベントがあった。今年は、新しいフィルムが上映された。16分ほどのものだったが、シカゴストーリーと題されていたので、チケット売り切れの大盛況ぶりだった。ところが、である。フィルムのできが悪い。日系人の女の子が黒人の女の子の顔を平手うちするシーンがあるのである。えええええ、日系人の女の子がそんなことした? どうしても信じられなかった。でも、プロジューサーたちがフィルムをどんな形にしたいか、ーしょうしょう批判をあびても問題提起型にしたいのかどうかーわからないから、プロジューサー(以前何度かメールをやりとりして、知っている人)への文句(まただああ。。笑)には、そのシーンには触れずに、会場でもらったチラシの中の文言に問題があるというe-mailを送った。もちろん返事なし。(笑)ところが、である。きのう、フィルムを上映したシカゴの会場から、おわびのメールが送られてきた。手っ取り早くいえば、変なフィルムを見せてすみませんでした、という内容である。フィルムのチームは今、問題のシーンを作りなおしているという。ははあああ、どうやら文句を送ったのは私だけじゃなかったらしい。そうでしょ、そうでしょ、と思った。(笑)それで、またプロジューサーにメールを送った。会場で、あの平手打ちシーンに関する質問があったとき、私と同じ新一世のスクリプトライター(アリゾナの大学の先生)は、日系人の女の子は白人の女の子は叩けないけど、黒人の女の子はたたけたんです、と答えたのは、非常に気分が悪かったと。それがあのシーンのコンセプトなら、彼女は間違っていると。確かに人種の政治力学はようくわかっているけれど、それをフィルムの形で公に出すときは、十二分に気をつけねばならないと、その大学の先生に言ってくださいと。相手が大学の先生だろうと何であろうと、自分と同じ新一世となると、言いたいことが言えるというのが、新一世の政治力学である。(笑)我々は当事者でないので(家族に収容の歴史がない)日系人の歴史を扱うのは非常に気をつけねばならないのに、アリゾナにいる新一世に、ほんとに理解できたのだろうか、と、またぶつぶつ怒っていたのだった。ははは。。(笑)今月はもう「怒り」なしで、穏やかに生きたいものだ。。(笑)
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