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2023/07/22(土)
腹をくくる
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おとといの夜だったか、原稿のことで編集者から連絡が入った。コンセプトの違いのようなものがあって、なにやら書き直しを迫られているような気がした。いややなあ、今さらなあ。。。(悲)で、感じた、こういうのって、何かエネルギーが逆回りしはじめてるぞ、と。次の日、シカゴ大学の図書館まで車を走らせるつもりだった。それが、やっぱり遠距離の運転となると緊張するのか、原稿のことで夜中の12時半まで起きてて、なんと4時に目がさめた。ああ、これじゃ、今日のシカゴ行はだめだ、とがっかり。仕方ないから、原稿に手を入れたりしていると、電話が鳴って、ショッキングなニュースが飛び込んできた。ああああ。それ以後、気分が悪くて、何をする元気もなくなった。漬物ボールには何とか行ったけれど、そのあとは食欲もなく、トムクルーズの映画でも、とも思ったが、その気分にもなれず。。ましてや、お酒ちびちびにはまったく興味がなくなり、どうやって時間を過ごしたか、よく覚えていない。で、今日である。腹をくくることにした。どうせみんな死ぬのである。じたばたしても仕方ない。と思うことにすると、急に元気が出てきて、原稿の書き直しもけっこうできて、ほっとである。何とか今年中に出してほしいなあ。。もう今年もあと5ケ月である。早すぎる。今年の庭は悲惨である。ほとんどホスタが誰かに食べられた。たぶんウサギである。今年はウサギが庭のあっちやこっちを走りまわっている。ウサギ大量誕生の年である。で、ホスタが餌になってしまった。仕方ないなあ。。自分も、これまでの人生で、何頭の牛を食べたのか、と想像すると、あんまりウサギを責めるわけにもいかない。(笑)それにしても、一人の人間の70年の人生で、何頭分ぐらいの牛を食べるものなのか。100グラムを買ってきて、家族でちびちび食べてたら、せいぜい1頭分ぐらいじゃないの。(笑)庭のもみじの枝の一つが腹をくくっているのがわかる。今、まわりはくすんだ緑色なのに、その細い枝の葉っぱだけが季節はずれの深紅なのである。ああ、この枝はもうすぐ死ぬんだな、と思った。ろうそくと同じで、木の枝も、死ぬ前にエネルギーを出し切るかのようにして華やぐのである。窓から、その最後の美しい深紅を見つめる。ありがとう、という言葉が自然にわいてくる。腹をくくろう、すべてに感謝して。
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