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2006/02/28(火)
さて、最後の温度は
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この時期はブリードオフシーズン?ってこともあり、話題も少ないですなあ。カビの回ってしまった菌糸を交換してみましたが、案の定縮んでました(T_T)カビの影響でそのうち交換しなければならないだろうと思うビンを交換したところ、体重変わらず28gを維持していました。ここら辺の判断は重要なのかもしれない。
私の場合、3本孵しを目標としていますが、なかなか思うようにいかず、毎年必ず暴れ個体が発生します。これは菌糸の活性や、雑菌などが原因だと思いますが、あと温度を上げ蛹化前に暴れる個体もいますねえ。暴れさせないようにするのは難しいです。というか何故か暴れる。蛹室作る前に移動するだけの個体もいますから、見極めは重要なんでしょう。
羽化シーズンに向けて、そろそろ温度設定を変更しています。国産オオクワの大型個体は、この温度ショックがないとセミ化することが多いです。この温度差がどのくらいがいいのか、温度の上げ方やタイミングなんかも人により違うのでしょうね。私の場合は、一気には温度変化させませんが、温度差は結構つけます。
具体的な温度はまだ良くわかっていないので書きませんが、温度差が大きいと、それだけ低温飼育となりますから、最後の一伸びがありません。このちょっとしたことで80mmいかない個体が沢山でます。かといって温度が高いと、羽化してこない個体が出てくるんです。これがでると正直まいります。あとは温度を下げるタイミング。この部分が一番うまく出来ない部分で、来年以降への課題となってます。これはオオクワの活動を停止させることだけを考えれば簡単ですが、オオヒラタケ系の菌糸は、キノコ発生温度帯に入るわけで、菌糸は温度だけでなく、湿度も感じていますから、湿度調整できない以上、季節を選ぶ必要がありそうです。温度を上げるタイミングは、低温期間を考慮してやるべきですが、下げるときほど気を使わなくても、大丈夫な気がします。
文章に書くとたいしたことないのですが、実際は菌糸の出来や置く場所、菌糸メーカーなどによって、状態が変化するのでマニュアル通りにはいきません。なので、データも重要なのですが、感覚のほうがどちらかといえば重要かもしれませんね。このほうがなんだか職人技みたくてカッコイイな。大型幼虫がでても大型成虫が少ないのは、大型完品羽化が難しいからでしょう。
これから、春に向けて、羽化ラッシュになりますが、この時期は朝晩の温度差も大きいので、最後に泣かないためにもエアコンの管理方法を考えなくては……。
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