メルリンカートの気まぐれ日記
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2007/12/11(火) 黒虫現る!
いや〜、娘の面倒を見ていた自分はやっぱり嘔吐下痢になってしまいました。娘はもう元気になってきていますが、オヤジは昨日から殆ど寝てません。仕事休みまして、今はちょっと落ち着いて時間が出来たので、パソコンの前にいます。だから治んないんだよなあ、クワ馬鹿病じゃなくて嘔吐下痢ね。

さて採集記続きです。

硬い部分に取り掛かった時であった。数回斧を入れると材がボコッと取れた、そして目の前には、いつかは自分の手でと思っていた光景が現れたのでした……。
おいおい、マジかよ。間違いなくスジがあるメスが蛹室の中にいるではないか。しかも、でかい。頭の中で処理できない自分がいる。そしてすぐに、

”フジクワさ〜ん”  ”は〜い”

”でちゃったよ!!”

待っている間に、デジカメで蛹室の中のオオクワの♀を撮影、早速来た彼にこの現実を見てもらう。相当ビックリしている。そして、いよいよ手で取ってみると、新成虫の綺麗なメスであった。

”何mmに見えますか”

私が聞くと50mmぐらいかな。やっぱり野外だと大きく見えるもんだ。
私は見た目は47〜8mm、灯火で採集した♀で随分騙された経験を考慮すると42mmだと。さっそくノギスを当てる、ドキドキして手がおぼつかない。ん〜42mmですね。ブリードなら小型に入るサイズだろうが、野外では十分なサイズだ。
こうなると後はオスが欲しい。そして続きをやると、直ぐ近くの部分から蛹室が現れた!
どうした、今回は蛹室がデカイぞ!!期待を胸に抱きながら中を見ると裏返った状態で間違えようのないオスのアゴが見えた。こんなことってあるの。目の前にあるのは、菌糸ビンの中のオオクワではない、紛れも無い天然物だ!
写真を撮り、アゴを捕まえ取り出すとかなり大型に見えたが中歯形であった。しかも、ディンプルの殆ど無い美肌個体。二人でマジマジと見て、ワイルドもいいなあ。ではなくワイルドはカッコいいな。こんな感想であった。
まさか成虫が出てくるとは思っていなかった。よくよく考えると前回採ったのはオスは3令初期、メスは3令中期、今回はオスメス共に新成虫、と言うことは2メスが産んでたことになりそうだ。もう十分満足したので、この材はやめ他の材を見る。立ち枯れ部分枯れが数多くあるが、朽ち方がいまいちか、まだ朽ち切っていない。お昼も過ぎたことでこのポイントを後にした。

2ポイント目は、立ち枯れが数本あるのみだが、気になる材のところへ。
あれ、無いぞ?倒されて、酷いことになっていた。3〜4mはあるこの材を何で倒すわけ。それではと奥にある、一番気になる材を見に行くと、こちらも倒してある。近づこうとすると、物音がする。フジクワさんが尻尾が見えたと。物音からして結構デカイ獣だ。中々立ち去らない!台木が酷いことになっていたこともあり、そのポイントを後にした。しかし、あれだけの太い材をどうやって倒したんだろう。後先を考えない行動は謹んでもらいたいものだ。

3ポイント目は、桜の立ち枯れがあるが、どうも硬くて乾燥しすぎている。他の台木は皆元気であった。

4ポイント目、それじゃあと聞いたことのある地名を適当に入る。歩いていくと、事情もあり入りにくいところであったため、誰も入ってなさそうだ。切り株と立ち枯れを見つけた。まあ、いるのはいつのもコクワだけでしたが。それでも歩いて材を探す基本はしないとね。娘が調子崩していることもあり、暗くなってきたところで撤収とした。

こんな事があるから採集は止められませんな。私みたいなヘボチンがそう長くこんなことが続くことはありませんが、長い坊主の期間があるからこそ、ゲットした時の感動が大きいのでしょうね。採集でもブリードでも、この感動する部分が一番大事なのかもしれません。でもこのような体験はちょっとした自分なりの努力がないと味わえないのも事実であり、長く同じ趣味をやっていくとどうしても、その感じが薄れるときがあります。
このマンネリ部分をなくすのが私の場合はブリードと採集です。同じクワガタの趣味ですが、採集の時はそちらに集中するので、ブリードルームに戻るとまた新鮮な感じがします。

私は今回4年目にして、念願であった黒虫(成虫)を割り出すことに成功した。私的には予想より早く出会えたと思っています。もう大満足な採集であったが、オオクワの多産地山梨であっても、そうそうオオクワには出会うことは出来ないものだと実感する。もっとも場所まで教えてもらえば、こんなに時間は掛からないだろうね。厳しいポイントでも、ゲットしてしまう採集の師匠たちは、相当な修羅場を抜けてきているんだろうな。
同行したフジクワさんはオオクワ採集はまだ3回です。私を含め初心者の方は大体数回で採れない事に採集を断念しますので、ここからが正念場になるでしょうね。彼の勢いを見ていると、心折れることは無いと思いますが、採れないことに嫌になったら中々ゲットできません。やっぱりオオクワガタは黒いダイヤモンドですね。この新成虫の来年のブリードが非常に楽しみです。


オオクワ♂60.5mm中歯、♀42.3mm ワイルド成虫


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