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2007/02/26(月)
エピジェネティクス
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土曜は山梨へ採集へと行ってきたんですが、午前中は新規ポイント開拓で、何箇所か台木や立ち枯れのあるポイントを発見!午後は秋ぐらいに行こうと思っていたポイントへと出かけましたが、既に採集者が入っており、残り物には出会えませんでした。残念ながら坊主でしたが、一人楽しく採集出来たことに満足であります。 ちょっと物足りないけど、今シーズンはこれで終りかな。さすがに採集中に子供が生まれちゃったら洒落にならないね。一生言われそうなのでそれだけは勘弁です(^^;
さて、新聞を読んでいたらクローン猫の話題が出ていました。この記事を読んでみると、三毛猫のクローンだが、両者で模様が違うとの事。エエッと思いました。 三毛猫の模様はもちろん遺伝子に由来しているんですが、それを決定するのはランダムに細胞ごと選ばれていくようです。このような現象をエピジェネティクスと言うそうです。具体的には、三毛猫はほぼ♀しかいませんが白地になることは決まっていて、この上に黒を発現させるのか茶色を発現させるのか、2本あるX染色体上のどちらかをランダムで細胞ごと選ばれていくみたいです。X染色体のうち 片方は黒、もう片方が茶色を決定する遺伝子をもっているなら、なるほどって感じでした。オスは通常XYですから三毛にはなりませんね。まれにXXYってのもいますので、これが♂で三毛になるのかな? そのほかにもエピジェネティクスという現象にはDNAのメチル化、アセチル化というのがあり、これはある特定のDNAの発現をON・OFF制御させる機能のようです。これのおもしろいところは環境によりON・OFFが左右こともあるとの事です。
これがクワガタにあてはまるかは分かりませんが、このことで考えられるのがまず個体差。三毛猫の例のように、ランダムで大型や極太の遺伝子が偶然選ばれたりしたら、その個体のみより優れた個体が出てくることになりますね。大型血統ではない個体群からも少ないながら大型幼虫がでてきますので、まんざらハズレではないかもしれません。逆に大型血統なら、このランダムで選ばれた遺伝子ど ちらを選んでも大型になる可能性があるわけですから、安定して大型が出てくることになります。この現象はメンデルの法則にはあてはまらないところが、画期的な発見でしょうね。
次に発現のON・OFFですが、環境に左右されることもあるわけですがから、飼育方法によるってことでしょうか。当たり前と言えばそれまでの現象ですが、その大元には遺伝子の存在があるわけですから、居食いできる環境を作ったとしても、そのような食べ方をしない遺伝子をもっているとしたら、大型にはなりにくいですね。
こんな馬鹿なことばっかり考えていますが、まとめてみると血統、偶然、飼育技術、この3つは自分の目指す個体を出すために必要な要素なようです。私は学者ではないのでエピジェネティクスという現象自体を間違えて理解している可能性もありますな(爆)この分野詳しい方いたら話を聞いてみたいな。
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