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2007/08/27(月)
大遠征4日目続き
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4日目
このペースではあと2日間続かないので、いつもの温泉に戻り、時間を持て余すほど休憩所でゆっくりしていた。じっとしているのも退屈だが、こんな時間は滅多に無いので新鮮であった。
さあ今日こそは昨日のポイントでやるぞ!と早めに出て行くと、ガーン 昨日とは違う先客がまたいるじゃないの、話を聞いてみると新潟から回ってきたとか。このポイントの上でも実績がでているようなので、行ってみることにした。林道を4kmぐらいは走っただろうか、ゆっくり走るしかないので相当山奥に来た感じがする。途中の植生はブナとミズナラなんかが混在しており、昨日ポイントとは比べ物にならない。しかし、ここは虫気が多いのかアブの数が半端ではない、おそらく数百、1000以上はいるだろうか。これだけいると刺されるの覚悟で灯火セットを組まなければならないのが痛いところだな。 植生と方角、それに水源を考慮して照射方向を決める。私の灯火セットはスポラートが3個あるので、新規ポイントではあらゆる方向を照らせるため虫気の有り無しを判断するのに好都合だ!昨日と同様な条件で19時30分で26℃あるが、植生と標高が高めなので、期待できるだろうとワクワクしていた。 スポラートに群がるアブをタモで回収中、おお〜いきなりかよ。中型のオオクワ オスをタモでゲットした……あれ、ヒメオオでした(約50mm)。でも灯火初ゲットのヒメオオに感動しちゃったな。ヒメオオが来るってことは、ここは標高高いんだな。 スポラートの光の先をよく観察すると、思っていた通りの方向から虫が飛来する。クワガタに限らず、ある方角は虫が多く、その逆もある。これはある一定の法則があるが、どのポイントも共通しているように思う。山の見た目はそう大きく変わらないのに、自然には神秘があるものだ! スポラートの向きを換えて、一点集中灯火、アカアシにミヤマなど多数飛来するなか、まだまだゴールデンタイムにはなっていないのに、
”来た〜〜”
1頭目 19:49 ♀35.8mm スポラートから10m程度離れた防炎シートの上
昨日一昨日と私自身はゲットしていないので、また感動が蘇ってきた。4日目にしてまだまだ色褪せない、この気分、この分ならタコ採れ間違いないと二人で意気込んでいると、今度はNAOさんが歓喜で飛び上がっている。
2頭目 19:59 ♀38.7mm 1頭目とほとんど同じ場所
昨年もそうだったが、間隔をあけず複数ゲットしたときは、何故かほとんど同じ場所に落ちている。かと言って普通種がそこにばかり落ちるわけでもない。同じ方角から飛んでくると、その部分が目印にちょうどいいのだろうか。オオクワが日本語話せれば聞きたいもんだね。話はそれるがオオクワはスポラートの後ろに落ちたことがない。真下かVゾーンか、少し離れた場所の光が強すぎないところが多い。光に引き寄せられる虫本来の本能はあるが、身は隠したい種の本能2つが合わさっているように思える。
こりゃあ、今夜は楽しめるよ〜と、昨日のテンションとは打って変わって、酒も無いのにハイテンションモード突入。しばらく普通種のみのまましばらく時間が経過……
”メルちゃん来たよ〜”
NAOさんはVゾーンに立ったまま、チ●コを指差す。残念ながら俺は興味がないぞ(笑)って、その上にはオオクワじゃ〜ん。しかもでっかいじゃないの。ワイルドは40mmにいくかいかないかで、現場では迫力が全然違うんだな。
3頭目 20:44 ♀40.5mm NAOさんVゾーンでダイレクトキャッチ
さーてこれからゴールデンタイムだ、どれだけ飛んでくるんだろうと思っていたが、現実は甘くないね。少しガスってきたせいか、虫の飛来数が一気に減ってきた。そろそろ大歯のオスが欲しい、とNAOさんにつぶやく、その後のブリードを楽しむなら♀だが、私はそれよりもオスが採りたい、そんな事をぼやきながらしばらく時間が経過したところ、防炎シートにより影になっている部分にメスが……、アカアシか……、えっ
”NAOさ〜ん”
目の前の現実に驚き、すぐに見てもらおうと、呼んでしまった。本当にきちゃったよ、私の願いは届いたのか!大歯では無いが中歯のオスがそこに鎮座していた。小さいが現場での迫力は80mmアップにも勝るぞ。手にとってこの感動を噛み締める。オスが飛来するとまた違った感動があるものだ。
4頭目 22:01 ♂51.0mm スポラートから10m程度離れた防炎シートの影
この後追加は無かったが、今日は1♂3♀の多頭採れ十分に楽しめた。昨日の坊主が今日の結果をより感動的なものに変えてくれたんだな。
林道を下り、先ほど話をした採集者のところに立ち寄ってみたところ、残念ながら成果が無かったようだ。聞くところによると、どうも1000Wを使い出してから、虫が手前に落ちすぎて成果が出ていないとの事。パワーを有効に使うか、持て余すか、道具も使い方次第だと思いましたな。
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