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2007/08/04(土)
大御所採集家現る!!
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久しぶりに朝からクワ三昧な日であった。 自作菌糸ビン用の種菌が届いたので、2本目用の製造に取り掛かった。久しぶりだったので、どうも手間取ってしまったよ。培地の混合から水分量の計測、そして各添加剤の量を計測、混ぜ混ぜしてから加水。子供の世話をしながらやったらここまで3時間も掛かってしまった。そこから圧力鍋で殺菌、そして蒸らし冷却とまた3時間ほど掛かった。で、6時間かけて”どんだけ〜”出来たかと言うとLビン6本だす。 我が家の圧力鍋は業務用で12リットルもあるんだが、これ1つでLビンは3本しか入らないんだな。この圧力鍋2つで計6本が1セットと言うわけである。これで強制冷却した培地に種菌を接種するのは翌日で、ここが一番雑菌混入の危険があるため、テント張って簡易無菌室を作らなければならないのだ!2日かけて6本、馬鹿らしいと思ったらそこでおしまいである。この手間と苦労で経験値が上がることは間違いない。 独身貴族になれば、1日2セットの12本は作れるんだが、さすがに娘が二人になると、それは無理である。そんな事で娘に嫌われたくない親父なんだな。
本題の大御所採集家ですが、我が家に来るのは1年ぶりぐらいかな。自作中に電話が掛かってきた。電話の相手はKAZUさんだった。クワ友さんと呼ぶのは失礼かな。私の中では屈指の採集家でその知識と行動力、それに実績は昆虫フィールドに多数掲載されているので、知っている人も多いのではないかな!?で、話の内容は今日我が家に来るとの事。夕方から用事があったので、昼間の2時間ほどであったが、実に濃い内容の話になった。 話の内容の中心はもちろん採集であるが、先日の4日連続樹液採集の話から、福島での20gの幼虫割り出しなど、実に興味心身に聞いてしまった。食痕の太さが5cmもあったらよだれダラダラでしょうな。それに採集業界?の大きな疑問など考えさせられることも多かったな。オオクワは実に頭のいい生物なので、頭を使わないと中々採集できない、この考え方を大きく変えたのが、私の中ではKAZUさんである。
http://dboard.uic.to/user/KAZU/
貴重な個体を持ってきてもらったので、写真で紹介!!
左上……昨年紹介した山梨の湾曲個体の子供。親とそっくりな形で羽化してきた。私はこれが一番カッコいいと思った。山梨産はこんな個体はまず出ないとの事!
右上……羽化したばかりで、まだ赤みがあるが幼虫採集で羽化したオオコクワだ。正真正銘のワイルド個体。コクワと比べて、アゴはコクワっぽいが内歯が大きい、それに横幅がでる。お尻の先端はコクワに似ている。そしてサイズが56mmとギネス級だよ。初めて実物を見た。
左下と右下はどちらも兵庫のかの有名産地の類代品。もちろんKAZUさんが採集した個体からの累代ね。よくみる極太個体は出てこないが(笑)、左下はアゴの張り出しがよく、アゴが長め、右下はアゴが短く湾曲している。KAZUさん好みはこれのようだ。この2個体は種親オスが同じでメスは別との事。メスが次世代のオスの形状に大きく関わっているのが良く分りますな。
採集談のあとは、私の羽化個体を見てもらった。今年は頭幅が出る個体が多かったので、見ごたえがあったと思うが、どうかな?ある意味ワイルド個体とブリード個体の魅力は相反するものがあるが、私はどちらも好きなので欲張りなんだな。
KAZUさんが帰った夕方からは、家族を連れてナイトZOOをやっている近所の動物園へ。夜行性の動物は、昼間に見られない動きが!トラが吠えた!!凄い重低音な声、体に響いたな。
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