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2008/07/29(火)
東北産だって……
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最近は水害が各地で発生していますね。特に自分の娘と同じ年代の子供を失った親の気持ちは、考えただけで想像を絶しますな。
さて、先日日記で書いた いい血統がいなくても……ですが、種親の血統的背景は重要なのは間違いないんですが、そうでなくても80mmは作り出せる。そう思わせてくれる個体が今回の写真の個体ですが、種親は2年前の8月に福島県の某所で自前の灯火で採集したオス55.8mmの中歯と同日得られた、39.3mmのメスです。メスは持ち腹では産卵しなかったので07年春にペアリングさせて、産卵させました。つまりワイルド同士を掛け合わせたF1個体です。 ここでのポイントは、産卵セットの時期を大型血統を飼育する時期とそろえたところです。これで、初令から3令そして蛹化、羽化まで同じ加齢状態、同じ温度で飼育できる環境をつくれます。あとは餌の状態と交換のタイミングなどコントロールしてしまえば、幼虫のポテンシャルを引き出すことができますね。 この血統はメスは最大で15.6gの個体が51.1mm、オスは30.2gだったのが78.0mmとかなり大型になったと思っていましたが、2番手だった28.6gが79.5mmと大台まであと0.5mmまで迫ってきました。さすがに横幅や厚みは久留米血統に比べると迫力不足ですが、それはこれからの累代で、変わってくるでしょう。ディンプルのほとんどない、美肌はF1個体ならではです。 産地により大型になりやすい、なりにくいはありますが、個体差やオスメスの組み合わせ次第で、ワイルドだって、東北だって大型化するんでしょうな。自己採集は大型だけが魅力ではないですが、こういう血統をみつけるのも面白いものですな。時間が相当かかりますが(汗)
ということで、今週末も東北行くしかないね。
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