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2009/12/16(水)
最後に待っていた1頭
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今年も残すところ半月ですね。毎年あっという間に日々が過ぎ去り、いつの間にかまた年末になっています。歳を取る毎加速度を増しています。これは1年が人生の何分の一になるのかにより決まり、分母が毎年大きくなっていくことで、早く感じると、前にテレビで見たような気がします。 そう考えると、やりたいことはやりたいうちに無理してでも、でしょうか?
さて、土曜日に行ってきた、採集記です。ここのところ時間が取りにくいので、ちょっと手抜きです(^^;
フジクワさんと待ち合わせて山梨へ! 1ポイント目は一昨年、終令や成虫など大量にでたポイントへ!昨年産んでれば、終令だろう。 そんな思いで二人でわくわくしながら歩きます。ここは台木林まで結構歩くので、待ち遠しさが歩くたびに増してきます。前日大雨が降ったためか、道はぬかるみ長靴には泥が絡まりつき、足が重い。いつも以上に歩きにくい。 ようやくポイントについて、チェックしたい材を3本ほど分かれてチェックする。 おかしい。手応えがない。念入りにチェックしても食痕すら出てこない。採り尽くしたか(^^;いやいや、そんなことはできないし、以前も必要以上に確認はしていない。でも、いないものはいないのである。 これがオオクワ採集の不思議なところで、いくら良材で過去に採れた木でも、だいたい採れない。でも、また数年すると採れる場合もある。コクワは何処にでも居るのに……。本当どれだけ少ないんだろう、このオオクワガタという虫は!!
見切りをつけて、さらに奥へと歩くことにした。この奥は昨年私が単独でよさそうな材を数本だけ見つけている。ただ、道のりが長すぎるので、そこに辿り着けるかは不安だった。勾配が急にきつくなり、泥まみれで足取りが非常に悪くなる。 こんなときは、ペースを落とすのがいい!休憩しないで、ゆっくりと登っていけば、心拍数もあまり上がらず長時間体力がもつ。後半のペースも考えないとな(^^; かなり登ったところで1本のエノキ材があったが状態はまあまあ。何も手応えがなく目的の材も見つからず、下山することにした(爆)まったく何のために登ったのか(笑)今日登ったところには材がほとんど無いことがわかっただけの収穫であった。
車まで戻ると昼を回り、時刻は14時近く5時間も1ポイント目で粘ってしまった。すでに疲労感が出てきていたが、昼食を済ませ、15分休憩を取ったところで、気力だけは回復。さあ、出発や!
2ポイント目は樹液で回ったときによさそうと思ったところへ!ここは残念ながら、あまり良材がなく。林の全体を歩いただけで終わってしまった。
さて時刻は15時過ぎ、そろそろ採りたい(笑)今日はドキドキするような食痕を追いかけていないしな。 フジクワさんも私も、この時間からの粘りが重要なのは重々承知しているのだが、今日は午前中にペースを上げすぎた。最後は、昨年確認した立ち枯れをチェックしにいこうということに! ここは昨年すでにチェックされたあとで、どうも採れたような感じがしていたのだが、今年はどうだろう?良し、まだ誰も来ていないぞ〜。 かなり大きな台木なので手分けして早速気になる部分をチェックする。食痕すら出てこないし、今日はついてないや。上部から下部まである程度確認したときであった。 この部分はどうだろうと、朽ち具合をチェックしたときであった。いきなり細い食痕が出てきた。こんな表面はカミキリだろうと思いつつ、丁寧に追っていくとどうもクワガタっぽい。4mほどある台木の立ち枯れの1mほどの部分であったのだが、もっと産みやすい部分があるのだが、何でここなんだろう? 不思議に思いながら、食痕をコツコツ追っていくと主が見えた!斧しかもって来ていなかったので、車まで小道具を取りに戻り丁寧に周りを削っていく。少し頭が見えたときであった。どうも頭の大きさが……。
ドキドキしながら丁寧にそれをそっと取り出すと!
”オオクワだあ”
一気にテンションが上がり、疲れが飛ぶ。でも、何でここにオオクワは卵を産んだんだろう。この後、周りを丁寧に確認したが産卵痕は見つけられず、初令1頭しかいなかった。 頭幅2.7mmもあるので、オスかなあ。でも、こんなところにいるのはオオクワじゃないんじゃない。こんな会話をしながら、1頭の重みを感じた1日でした。しかし、毎回本当苦労させてくれます。今回のは本当たまたま採れたオオクワだったな。
この日はカメラを忘れてしまったので、写真は携帯で少し撮っただけでした。後日この初令と思われる幼虫をコンデジのスーパーマクロで撮影してみましたが、1万円もしないコンデジでもこんな画像が撮れました。被写界深度が浅いので、頭とお尻にピントを合わせてみました。なんせ頭部2.7mmしかないので、これ以上はハッキリ撮れませんね。
フジクワさん、今回もどうもありがとね。 次回も採るで(^^)
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