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2010/12/24(金)
食痕を見極めろ!
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先日の採集の際、飛び石でフロントガラスにヒビが入ってしまったんですが、これが視界の中心に近いところで、修理してもらいました。 この遠征カーのメンテナンスはフジクワさんにお願いしていますが、今回も手取り足取りありがとうございました。距離も乗ってますし、時間も長いですから、これからもいろいろあるでしょうね。
さて、今年は例年に増して仕事が忙しいんです。なのでクワの越冬準備は進んでません(汗)理由はよく分からないんですね。仕事あるだけマシですから頑張らないと。
今シーズンは1本目は旧クワ部屋で温度を例年より若干下げてみたんです。個体差もありますが、成長が遅い個体がでてきました。これは狙っていましたのでいいのですが、ここで新居に引越し新クワ部屋にクワガタを移動させ、新たな環境で温度管理をはじめたんです。始めは失敗ばかりで、寒暖差がつきすぎてしまったり、少しの間狙った温度より若干高めに推移しました。その結果今シーズンは2本目で大きく伸びていると思われる1100PPに入れた個体が何頭か、ここ最近あばれはじめました。1500CCのLビンに入れた個体は1頭も問題ないことから、容量の差は歴然でしたね。 一発の大型個体は血統配合の蓄積、そう血統を作り上げたことの成果によりでてくるものだと感じてますので、アベレージをあげることの難しさを、改めて感じた次第です。 アベレージをあげていけば、その血統の素性がより見えてきますので、血統の選別もより分かりやすくなるわけです。 血統を作り上げていくことが、どれだけ難しいかは、優良血統を沢山飼育された方はよくお分かりでしょう。 血統背景のいい個体を揃えれば結果は出ます!ただ、全部がそうなることもありませんし、さらにその上を出すのは相当大変です。 自画自賛になってしまいますが、今春羽化した久留米は、今までの血統とは違いがあります。明らかに大きくなります。ひとつ壁を越えてきたと思います。それも体重がそれほどなくても、ある程度安全に! これは血統を作り上げてきた結果なので、今の血統背景なら累代を重ねれば現在最大の86.1mmからプラス2mm未満ぐらいはでてくると思いますが、その先になる88mmオーバーは一筋縄にはいかないでしょう。 今年は沢山の方に種親として大型個体を購入いただきましたので、次世代はさらに先の個体を出せる原石を見つけねばなりませんね。
さて、写真は左が暴れた1100PPです。真ん中と右は1500ccのLビンですがどちらが体重を伸ばしているかわかりますか?絶対はないのですが、ある程度予想はつきます。正解ではないので傾向としては……下に続きます、考えてから下の文を見てくださいね。
右が体重を伸ばしている可能性が高いです。 真ん中は居食いはしていますが、そこの方に居座りあまり動かず自分の糞を繰り返し食しています。それに比べ右は最初は下側に居座り、順に上へとあがってきています。食痕の色を見ればこれが分かります。現在ど真ん中当たりに居座っていますが、自分の糞も食べつつ、新しい部分を広げていっているため食痕に糞が混じっています。このようなパターンを拡大居食いと勝手に言っていますが、このパターンはたまに超大型個体がでてきます。このパターンは表面に食痕が現れず内部でこのようになっている場合もあります。これは分かりやすい食痕を並べたものですが、実際にはわかりにくいのもあります。それもビン交換時の楽しみです。 ワイルドや累代が浅い個体だと、そうそうこのパターンにはなりませんね。食い方も大型になっていくに従い変わってくるのかもしれません。う〜ん奥が深い!!
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