メルリンカートの気まぐれ日記
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2010/04/21(水) ビン交換の考え方
長女も学校に慣れてきて、新しい友達もできたようで安心しましたよ。
新しい生活習慣に私も慣れてきまして、朝は30分早起きして、その時間は3歳の次女と朝食など面倒を見る時間になりました。決してビン交換はやっていませんよ(笑)
先日のこと、学校に持っていく道具類の名前シール貼りをやったんですが、ちょうどクワガタ標本に使用しているピンセットを持ってきたら、そのまま私の仕事になりました(^^;おはじきは面倒ですな。

さて、クワシーズンもはじまって、新成虫の予約やら飼育の質問などがきました。
このホームページをご覧になって頂いて、長い方も増えてきまして、それもあってか質問の内容が濃いときがあります。まあ、回答に困ります(^o^)
で、今回はビン交換のタイミングについて書いてみたいと思います。これは、私の考えであって、特に大型血統のときに有効と思われる方法ですので、あくまでも参考程度にしてください。

1本目のビン交換は60日後、90日後など日付を決めている方がいるとは思うのですが、私はどうも決めてしまうのが気に入らなくて、そのようにしていません。
幼虫の成長具合は、菌糸ビンの状態、粒子、詰め具合、水分量、添加剤、それに温度や湿度、血統に個体差など複数の要素が絡んでくるため、どのタイミングが一番良いのかは比較は困難です。
例えばよく使用しているオアシスのPP850cc1本でどのぐらいの体重の幼虫が出てくるのかをと言いますと、国産オオクワで30gを越えてきます。そのぐらい成長できる要素を菌糸ビンは持っているのですが、これを全ての個体で使い果たすことは難しいです。
大型血統の幼虫は終令になってから、居食い部屋をよく作ります。こうなればしめたもので、居食いの部屋は徐々に拡大していきます。多いものだとボトルの2/3ぐらいが食痕になります。この状態になると、菌糸の加水分解が進んでも、幼虫がいる環境には悪影響が及びにくくなります。大型になる幼虫は菌糸ビン内の培地を何回も繰り返して食します。つまり自分の糞でつくった部屋はバクテリアなどの効果もあるのか、まだ食していない菌糸が蔓延った部分より安定した環境になります。
この環境になったら、交換するのはまだ早いと思います。永遠にその環境が維持されるわけではありませんが、100日経過してもまだ安定しています。


このような状態になると、1本目から幼虫が大型化し、ビン交換のタイミングがシビアではなくなります。


そうです。ブリーダー側でビン交換のタイミングを支配できるのですから、2本目への交換時期をある程度おおまかに決めてじっくり行えます。
これはうまくいったときの例ですが、すべてがこうはなりません。ある程度は早くから暴れ始めますし、特に温度管理がうまくできていないと、3ヶ月してもほとんどが20g前後にしかならなこともあります。
それに種親が1本目から30gを超えてくるような血統背景を持ち合わせていないと、こうは中々なりません。
早期暴れ派と、居食い派、これを考慮した菌糸ビンの準備と飼育環境、観察力ができてくれば幼虫体重のアベレージがあがります。
一頭の大型個体に注目しがちですが、その一頭を出すためには、より多くの個体を管理して血統を選別して行く必要がありますからね。
冒頭にも書きましたが、これは私の考えですので、2年目以降のブリーダーさんに参考になれば嬉しいですな。


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