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2011/06/14(火)
産卵痕!!!!!
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先日の大阪出張は緊迫した状況で丸一日仕事でしたので、ヘトヘトでした。 一人で責任背負って説明するのは、骨が折れます。まあ、慣れてますが……。 でも、バスから見えたクヌギ林には、時間があればと思ったのは事実です。外出時には常に山を見る(笑)
期待していた39.3gが蛹化したんですが、どうも幼虫の皮が全部脱げず、後脚付近で脱皮が終わってしまっていました。まだじっくり触れる状況ではないですが、どうも体の中心が少しずれているように見えます。
ん〜軽い蛹化不全かな。
残念ですが、こればっかりはしょうがないと思うしかないです。 他にも2番血統の35gや他2頭ほど羽化不全でした。うまくいったのは31gぐらいまででしょうかね。まだ数頭の羽化です。大型個体の羽化はこれからなので、全体はもう少ししないと見えてきません。 今年は裏年なので昨年とは血統が違うものが多いです。これにはしっかりと理由があって、簡単に言えばインラインでは大型血統は作れないからなのです。 大型化していくにあたり、例えば以前は83mmが限界で、そのサイズ付近の個体は羽化不全や蛹化不全、または体重の割りに大きくならないなど、様々な壁があったとしても、その中で多くの兄弟や系統を観察し、傾向を見ていくことで壁を乗り越えてくる個体がでてきます。それをさらに厳選していくと、以前は限界であったものが普通になってきてしまう。ここまでくれば、さらに進化した血統と呼べるでしょう。
何事もそうですが、はじめにそれを作り出すのは大変です。血統が出来上がったのは1年の成果ではなく蓄積の結果です。最後に羽化不全と残念な結果になっても受け止めなければなりませんし、うまくいかない年もあるでしょう。 大型個体を飼育していただいている方よりこの時期は大型羽化の報告を頂きます。最初は個体差などにより、思いもしないような結果に驚くことも多いでしょう。 ただ、これを継続させ、さらにいい結果がでたと報告がくるのは少ないです。それだけ高いレベルでの種親越えは難しいと言うことです。
さて気を取り直して、いよいよシーズンインということで土曜の晩久しぶりにオオクワの聖地山梨へと樹液採集に行ってきました。本当は割り出しなどやることは沢山あったんですが、その分は睡眠時間を削るしかありません(汗) 昼間大雨が降ったので、蒸しており体にはきついが期待ができそう。 K氏と二人で真っ暗になった山に入ります。雨上がりでぬかるんでいる上に、山の構造が分からないと、直ぐに迷子になります。まだ時期が早いのか標高がちょっと上がると虫気がありません。実績のある場所にはな〜んもクワガタがいない。しばらく歩くとコクワそれにノコギリも少しですが見られましたが、甘くはないですね。 そのとき、遠くで目がキラリと光る獣が……
猫!!
こんなのが3回ぐらい、あとは蛍、それにヘビ、鹿にも出会いました。 標高を少し下げると、非常にクワガタの濃い木を見つけました。その台場クヌギからは樹液のにおいがプンプンして、3箇所から噴いていた樹液の周りにはコクワを中心にノコギリなど20ぐらいか!気になる洞にはな〜んもいません。 でも手ぶらでは帰れませんからね。立ち枯れににライトを当てると……
あったあった。
そう、そこにはオオクワと思われる産卵痕が! 一昨年も樹液で産卵痕を見つけたんですが、そのときは秋になって採集しに行ったら5頭初令のオオクワが入っていました。それがワイルドのくせに27gにもなって今蛹です。 成虫は見れませんでしたが、十分な成果があったと思っています。おかげで採集魂に火がつきましたが……。
産卵痕は高い場所にあったので、真っ暗闇の中ズームでフラッシュを使った撮影だったので、分かりにくいですが丸で囲んだ部分です。こんなのが3箇所、その下には新しいオガコがありましたよ!
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