メルリンカートの気まぐれ日記
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2011/08/30(火) 台風が
今日から子供たちは幼稚園、小学校が始まりました。久しぶりに慌しい朝を向かえましたが、私だけはマイペースです。
長女は2学期の目標発表を立候補をしたようで、全校生徒の前で発表したようです。夏休み1日だけですが練習に行っていました。
それに2学期は学級委員に立候補するようで、両親共にそんなことはやりたいと思ったこともありませんが、誰に似たんだか。でも、自分は中学校の時、応援団は立候補しましたな。気合いいれて叫ぶの楽しかった。

さて、今週末採集に行こうと思っていますが、どうやら台風が直撃しそう。どうしようかな?今週行けないと来シーズンまでお預けになりますから。9ヶ月ほど辛抱が必要です。ん〜そんなに我慢できんぞ。
今年は灯火採集には4回、延べ8晩しかやっていません。例年行っている夏休みを家族旅行にしたのが少なくなっている理由です。まあ、これはこれで継続の為です(汗)
採れた数としてはオオクワ20頭といいように感じるんですが、実は一晩で14頭という日があるだけで、それ以外はいつもより数的には少ないですね。ただ、新潟県の南部と北部の新産地でゲットが感動が大きいです。南部は友人も採集していますが、非常に薄い場所。北部は出回っていない市です。未知なる産地はオスの形状が本当楽しみなんですね。

さてさて、今からビール片手に嫁さんと成虫に餌やりです(^^)

2011/08/29(月) 今シーズンの幼虫たちは
ここのところ熱心なメールを頂きますが、回答少し時間がかかっていますが、みなさん色々考えますなあ。
私も来シーズンへ向けて、今シーズンの生体を使って作戦を練っています。内容はまだ丸秘ですが、うまくいったらいつか日記に書こうと思います。
さて、少しですがメルクワショップに生体をアップしました。

http://cart1.fc2.com/cart/merlinkart/


さてさて、今シーズンの幼虫群ですが、久留米は種親が超大型個体が多かったので、それが遺伝し超えてくる個体が少なからずいると思います。菌糸の食いあがり方は、今のところ例年と変わらないかな。
最も期待しているのは86.1mmが出た10番血統ですが、サイズもさることながら幼虫体重から成虫体重への還元率、それに横幅もでます。これにプラスしてお尻は厚みがないので羽化不全が少ないです。
私的には現在久留米の中では一番完璧に近い血統になりましたが、サイズはまだまだ伸びるでしょう。昨年は多くの方に種親として購入していただきましたので、来春の羽化では誰かがとんでもないサイズを出してくると予想しています。
ただ、このような状況が強くなると、数撃ってサイズを狙う争いになる可能性もありますから、それは面白くないですね。
私的には出来上がってしまうと、違う方向に行きたい気持ちもでてくるので、その方向性が見えるといいなと思っています。

結果として成虫サイズに結びついている個体の中には、3ヶ月以上経過してからビン交換しても20g前半の個体も多くいます。このような個体は2本目でグンと伸びて3本目へ交換時に35g以上になっているパターンがあります。
ただ体重はこのクラスになると参考程度にしかならなくなってきました。
頭幅も天然採集では終令で11mmあれば相当いい方ですが、久留米は13mm中盤までいくものもいます。これが成虫の頭幅に単純には結びついていませんが、それでもビン交換時の迫力は相当ありますね。
ビン交換も予定を立てていますが、これからが楽しみであります。

2011/08/28(日) まいった。
久しぶりに書いていた日記が消えてしまいました。
クワネタはまた今度にしようっと。
写真だけ残ったので、ためしに収穫したサツマイモとセルトレイに蒔いたキャベツ、レタス、ブロッコリーです。
収穫楽しみだな。

2011/08/26(金) シーズンも終盤
新成虫の販売を開始して、質問もドバッと増えました。
来年の種親だから悩むのは当然でしょう。成果は種親で全く変わりますからね〜。
質問が来ると言う事は、それだけ注目していただいた事かな。ありがたいことです。
全員1回は返信していますが、届いていない場合はお知らせください。

2日前、近所の子供のみ二人で泊まりで遊びに来ていたんですが、一人は3歳の女の子。初の泊まり大丈夫かなあと思っていたら、寝る前はやっぱり泣いちゃいました。でも自身がついたのか今日はお兄ちゃん無しで泊まりに来ました。今度こそはと思ったんでしょうね。
でも、やっぱり寝れなくて泣くので、日記を書きながら私と二人でリビングでテレビ見ています(笑)すっかりなついてくれました。

さて、灯火採集シーズンも終盤、今シーズンは気温や豪雨にやられて難しい状況が続いています。採集報告もここのところ少ないですね。
今週末は……やめました。来週あたりでシーズンほぼ終わりでしょうから、来週に賭けようかな。ただ、台風も来てるみたいだし、仕事も忙しくなって有給取るのは難かしそう。そうなると、睡眠減らすしかないかな(^^; 頼もしい友人もいるから大丈夫か。
最後はどの場所に行こうか考えています。前回のラストは新潟県の北部に探索しに行ってみたら、いきなりオオクワと出会えました。その地域はまだ探索しきれてませんので、ここに行こうか!?二晩あるので、ラストは採った事のない地域にしようかな。
激レアとされる長野辺りも面白そうです。冬シーズンにも楽しめそうなポイント探しながらの旅もいいかも。もう十分にオオクワと出会えましたから、最後は採れるかどうか分からないドキドキ感に賭けてみようか。ああ迷う。

で、今週末は畑仕事です。先週肥料をまいたジャガイモのウネに種芋植える予定です。種芋は先週園芸店で2kg買ってきましたが、これで60個ぐらいあります。
あとは先週植えた球根群が豪雨続きでしたので心配です。サツマイモの収穫もそろそろなので、子供たちにはビックイベント?となるかもしれません。

さてさて、3歳の女の子は……寝てますね。かわいいです。熟睡したら、布団に連れて行こうっと。

2011/08/24(水) 新成虫販売セール
新成虫の販売を開始しました。
まだ、全部の個体を掲載できていませんが、マイペースでやっていきます。久留米以外にも自己採集個体からの累代オオクワもおりますが、こちらは全く準備できておりません。

今年も昨年に引き続き新成虫販売セールとして表記価格から40%OFFとさせていただきますので、興味のある方は下記サイトからご覧ください。今年は長さだけでなく太さも楽しめると思います。

http://merlinkart.cart.fc2.com/

今年最も長さに対して頭幅の比率が高かったのは、写真の久留米8番血統の81.3mmで頭幅29.0mmでした。81mm台で頭幅29mmは初めてでました。
さて今年の久留米羽化個体をまとめたいと思いますが、種親は長さに太さもプラスした血統を多く使用しました。

今年は血統番号として2番、3番、5番、7番、8番血統がいます。裏年はあまりブリードしていないので5メスでした。
産卵数に極端な差があり、3番はオスが1頭、6番は同2頭しかいません。
家の引越しがあり、新たなクワ部屋での挑戦という部分でブリードの壁に当たることが多く、特に断熱効果の高くなった環境でのエアコン調整は大変でした。電気代の面ではいいのですが、締め切った部屋では6畳用のエアコンで、約6畳の部屋は能力が高すぎたようです。これをうまく調整する物を探して実験して、無駄が多かったですが良い方法を見つけたときは満足感でいっぱいでした。
この失敗が原因となり菌糸ビンの状態が例年に比べ悪いものが多く、結果として羽化不全も多かったです。
菌糸ビンの選択にも失敗がありました。これはその菌糸ビンが決して悪いわけではなく、私の飼育方法には合わなくなったというのが正解かな。少し前にも触れましたが、主に♂に使用したため、久留米血統に限らず羽化個体がメスに偏っています。
羽化不全しなくても羽に問題があったりと、満足のいくサイズであっても完品ではありませんでした。
羽化個体をみますと84mmが5頭とこれが最大でしたが、長さと太さを狙ってきた個体群が多いですから、十分な成果でした。
確実に前世代より長さ太さのレベルは上がっています。
それと簡易的なものですが下記羽化データを記載しました。
羽化不全個体はサイズが計測できませんので、計測可能な個体のみのデータとなりますが、ほとんどが80mmオーバーだとわかります。
1番小さな個体が79mmで2頭います。うち1頭は79.8mmと限りなく80mmに近いです。
私的には最大サイズよりもアベレージをあげていくことが、一番難しいと思っています。それは現在のように完全に他の血統とは逸脱した血統を使えば個体差により大型個体は出ます。これは経験上間違いないと断定してもいいでしょう。しかしながら、血統を作りながら大量個体をブリードすると、これは本当難しいです。全体の管理方法と失敗に対するリカバリー、先を見越したブリードここら辺は経験が必要になると思います。
下記結果は長さだけしか表記していませんが、太さは数値だけですと伝わりにくいので、メルクワショップにて販売個体をご覧ください。
特に8番血統は頭幅29mm以上の個体が半数以上でましたので、注目です!

2011年羽化 久留米血統オスのみ
2番血統
81mm 2頭
82mm 1頭
83mm 3頭

3番血統
84mm 1頭

5番血統
80mm 1頭
81mm 5頭
82mm 3頭
84mm 1頭

6番血統
84mm 1頭
83mm 1頭

7番血統
79mm 2頭
80mm 2頭
81mm 3頭
82mm 1頭
84mm 1頭

8番血統
80mm 1頭
81mm 2頭
82mm 4頭
84mm 2頭
8番血統はあと1頭羽化して間もないため掘り出していません。
幼虫体重35.8gあったので80mm以上は間違いないと思います。

ちなみに♀は2番血統19.2gが55.4mmと自己ギネスを0.1mm更新しました。

2011/08/23(火) 還元率
北海道旅行のときジンギスカンへ連れて行ってもらったのですが、そのときのタレがおいしくて、いとこに聞いてみるとベルのジンギスカンのたれがお勧めだと。
初めて入ったコンビニ セイコーマートに行って見ると売ってました。まだラム肉で試していないのですが、豚肉と野菜の炒め物で使ってみたら、香辛料とスパイスが焼肉のたれと違って、これもウマイ!

http://www.bellfoods.co.jp/product/category/detail.php?item=14

香川に採集遠征したとき、現地の人にだし醤油を教えてもらいましたが、地方の調味料は現地の人は当たり前でも、県外の人は知らぬ味。普段使われているものはうまい物が多いようだ。

さて、今日の紹介個体は久留米7番血統の個体です。
横幅がある個体ばかり紹介してきましたので、少し趣向を変えた個体がでました。この個体形状は至って普通なんですが、3本目へ交換時31.4gでした。それが羽化してみると84.5mmの完品!
昨シーズンもありましたが、幼虫体重から成虫サイズへの還元率のいい個体が掘り出したときの意外性があってうれしいものです。この7番血統、横幅がある個体も出ている中で、このような個体もでるから面白い。
成虫サイズへの還元率のいい個体は82mmぐらいまでは、割と出てくるのですが84mmとなると少ないです。シーズン最大級の個体がこのような傾向になりしかも完品で羽化したのは初です。
累代重ねると最大サイズが上がってくると思いますので、状況は変わってくると思います。うまく血統を作っていけば30gで85mmぐらいが普通に出てくる血統なんてのも夢ではないかもしれませんね。

2011/08/21(日) モータースポーツ
浜松市の市制100周年イベントとしてガーデンパークでモータースポーツの祭典がありました。
レーシングカートが体験できる!!とあったので、すぐさま飛びついてしまいました。以前はこれを所持していて、1BOXの自動車にカートを乗せてサーキットに行ったものです。もう10年は乗ってないなあ。
このレーシングカート、コーナーの速さはフェラーリにだって負けません。
私のハンドルネーム、メルリンカートはここから取っています。

まずは長女がカートスクールの体験入学をしました。ステアリング、アクセル、ブレーキの説明をしてもらい、エンジンを始動して実際にアクセルを吹かします。と言っても駆動輪を浮かせているので走らせはしませんがね。80km/hは出ますから、100kgのものがこのスピードで突っ込んできたらただじゃあ済みません。
体験が終わる頃、今度はオヤジの番だと走るの楽しみにしていたら雨が……、しかもゲリラ豪雨で近くでやってたバイクのジムカーナも、カートのレースも中止になってしまいました。当然私も、トホホ。久しぶりに火が入りましたので、昔の仲間呼んで近所のレンタルカート場にでも行きたいな。

さて、今回の羽化個体は久留米2番血統です。
全体が見えないのは、羽化にちょっと問題があって羽が……。この2番血統、種親オスが昨年羽化した86.1mmと同じです。そう、86.1mmとは異母兄弟となります。
メスが太さの出る血統を持っていったら、最大体重39.3gまで出てきましたが、こちらは羽化直前、起き上がったところで皮が脱げずに☆に。まだ無理なサイズだったようです。
写真の個体は83.8mmあり、種親と同サイズですが太さが全く違います。頭幅は29.5mm、アゴは参考程度ですが5.9mmほどあります。
ちょっと言い訳になりますが、今年は久しぶりに使用したとある菌糸ビンが特性が明らかに変わっており、我が家の環境では劣化が酷く結構駄目になってしまいました。この菌糸ビンはほとんどオス個体に使用しました。さらに採卵で得られた個体がメスが多かったこともあり、今年の羽化個体は久留米に限らず自己採集物からの累代ものもメスに偏ってしまいました。
これにプラスして、引っ越した新クワ部屋は失敗の連続で、特に大切な冬場の温度管理に失敗してしまいキノコも多かったこともひとつの要因ですね。
温度管理は対策方法が見つかりましたので、来年はこの温度の部分は解消されると思います。頭の中にあっても、それをその通り実行するのは難しいですね。ただ、失敗しないと先には進めません。

2011/08/20(土) 頭部とアゴ
今日は朝から昼過ぎまで羽化個体の写真撮影をしていました。
ずいぶん遅くなってしまいましたが、まとまりましたら今年の羽化個体を販売しますので、もうしばらくお待ちください。

午後から涼しい空の下、畑仕事。秋はじゃがいもを大量に作ろうかと思い、50株程度植えられるウネを作りました。他にはワケギとニンニクを植えたんですが、ニンニクは種である球根にちょっと拘って、青森産のホワイトロッペンにしてみました。
夏野菜もほとんど収穫が終わってしまい、先日4個目のスイカが収穫できました。残りはナスに唐辛子、サツマイモ、落花生ぐらい。サツマイモは大量に穫れたらみんなでバーべQかなあ。

さて、今回の紹介個体は久留米5番血統です。
2個体いますが両方とも5番血統です。この5番血統は最大84.5mmまで出ています。
左側がサイズ82.2mmで頭幅28.8mmあります。先に紹介した8番血統と違い、こちらはアゴが根元から張り出しています。
右側は82.6mmで頭幅28.6mm、こちらのほうがアゴの張り出しは少ないのですが若干太く参考程度ですが左側が5.5に対して5.8mmほど。
コンマ数mmの違いですが、一方は頭幅大でアゴ幅小、もう一方は頭幅小でアゴ幅大、コンマ数mmを数値だけで成虫のイメージをするのは難しいですが、写真だと分かりやすいですね。
しかし、この久留米血統は様々なアゴのバリエーションがでますね〜。ワイルドもそうですが、想像していなかったようなアゴの形がでてくると見入ってしまいます。左側を種親にしようかな〜。悩む。

2011/08/18(木) 長さと太さ
久しぶりの自転車通勤、16kmシャカシャカ行ってきましたが暑い。当然か!30km/h以上はでるので走っているときは割といいのですが、信号待ちがね……。汗ダラダラです。

さて、今回紹介の個体は横幅と長さ両方を目指してきたものとしては、自己満足ですがいい結果がでました。
久留米8番血統でサイズは84.6mm、頭幅29.4mm胸幅31.0mmアゴ幅は参考程度ですが6.4mmです。
種親になる2008年の種親も同様に迫力があったのですが、こちらは完品とは言い難く、今回の個体は完品です。
頭幅も長さもあるなかでアゴ幅もあります。頭幅とアゴ幅のバランスは難しく、太ければいいと言う事はありませんが、頭幅があってアゴ幅がないと、すっごいアゴが細く見えるんですね。
手に持ったときの重量感は相当増してきます。これでも頑張ったんですが、写真だとこの重量感は出し難いですね。
長さ太さとのいいとこ取りすると85mm以上とは簡単にはいかないみたいです。長さと太さ両方狙えば、それだけ難しくなってくるんでしょう。
これは私のところでの傾向ですが、この久留米血統に至っては、累代ごとサイズは少しずつですが伸びていっています。最大サイズ以外に目を向けると、今まで難しかったサイズの羽化個体が増えてきます。簡単にはアベレージが少しずつ上がっています。全部の血統がそうはなりませんが、それなりの数をしっかりとブリードしておけば、この傾向は今のところ継続されています。
そして、これは太さのほうにも傾向が現れています。

ここからが重要なのが、これがアウトラインできているということです。
この8番血統の種親はオスは自前ですがメスは松野さんから仕入れてきたものです。松野さんのところの久留米と我が家の久留米は元は同じでも、別の系統として分かれて累代が進んでおります。なので遺伝子的には、クロスラインできたような個体より似ていないでしょう。それでも太さと長さの傾向が遺伝するということは、このオスを使って成虫サイズへの還元率のいいメスをもってくると、面白そうでしょう。
もう何年も前からこのような事をしてみたいと思っていましたが、傾向の違う血統を複数作るまでに至るかは、当時は妄想程度でしたので、それを具現化してきた個体同士を掛け合わせてみたい。両方のいいとこ取りには中々ならないと思いますが、また先が楽しみになりました。

2011/08/17(水) ラフティング
夏休みも終わって今日から仕事でした。
昨日の午後に北海道から帰ってきたのですが、フェリーで立ち寄った仙台港にはまだ震災の爪あとがあり、巨大な船が港に押し上げられたままでした。
北海道では色々観光したのですが、長女とニセコという場所でラフティングを体験しました。ここは羊蹄山からの雪解け水でできた川を下って行くんですが、ガイドを受けていざ出発すると水が冷たい。水温は14℃真夏とは言え北海道の夏はこちらでは秋のようにカラッとしてますから寒いんですよ。途中川に飛び込みながら、なんと3時間も下ってました。

ちゃんと祖父母の墓参りもしてきましたが……その後に外灯周りしたいところを、下見に行きたかったので親戚にお願いしました。ほんとちょっとだけですけどね。翌日の晩に親戚の車借りて、単独で外灯周りしてみたのですが、ガスは発生するし、お月様はまん丸だし、まあこれは仕方ないのかもしれないけど、寒いしと虫がほとんど飛んでませんでした。結果はミヤマ♀1となんとオオクワ♀1でした。というのは冗談です。オオクワではなくて姫オオクワでした(汗)まあ、そんな甘くないか。この地方の資料館にもいったのですが、クワガタはミヤマ、ノコギリ、スジとなっていましたが、ヒメオオいたんですね。地方の資料館はあまり参考になりません。

さすがにヒグマがでるので、山の中には入りませんでしたが、いつかは北海道産オオクワ採ってみたいですね。ここでオオクワ採るには、綿密な計画と強行的な日程を組まないと難しいかな。そのうちと言ってるといつまでも採れませんけどね。

さて、夏休み中に多数のメールを頂きありがとうございました。かなり返信遅くなってますが、ボチボチと。
新成虫の販売の問い合わせが多かったのですが、今年は6月7月と多めに採集に行ってしまい準備がまだできていません。なんとか今月中に開始できるようにはしたいと思います。

それとひとつお願いです。
オークションで落札された個体の素性の問い合わせが増えています。個人情報のこともあり、こちらでの購入履歴情報はお伝えすることができません。また、その個体がどのようにペアリングされ産卵させ育てられてきたかは私では判断ができません。
血統で成り立っている大型個体ですので、結果をだすのはそう簡単ではないかもしれませんが信用で成り立っているものです。1世代では結果がでなくても2世代3世代と続けると発見があると思います。継続していくものですから、あせらずじっくりと取り組んでくださいね。

2011/08/09(火) 突然変異を見逃すな
明日から夏休みです!
ここ2年は家族サービス全くしないで、夏休みほぼ全部採集に行ってしまいましたので、今年も……。と行きたいところですが、子供達もすぐに大きくなってしまいますので、今年は思い出を作ることにしました。
母親の実家が北海道ですので、祖父母の墓参りに1週間行ってきます。フェリーでゆったりとした旅になるかなあ。

でも、せっかくの北海道です。
オオクワ……、いるようです。
時間が取れるようなら、探しに行ってこようと思います。産地の調査はしました(笑)50mm前半の大歯とか採れるのかなあ。

さて、今年は羽化した個体を写真撮りました。この個体久留米8番血統で2世代前の種親に良く似ています。2世代アウトラインで来ていますが、人間でも孫が似る場合があるように、遺伝とはそういうものなんでしょう。
サイズは82.5mmmm頭幅29.0mm胸幅30.0mm、アゴ幅は計り方により大きく差がでますので、参考程度ですが5.8mmほどあります。

この血統のルーツである種親は松野さんから2004年に幼虫で購入した81.1mmのオスとこちらも松野さんの血統ですがアウトラインのメスを掛け合わせ

http://www.geocities.jp/merlinkart/2006taneoya.htm


1頭だけ突然頭幅29.0mmの迫体が出たことで始まっています。

http://www.geocities.jp/merlinkart/2008taneoya.htm


こういう突然でてくるものでも、しっかりと継承されていくようです。いかにひとつの個体差を見つけるか!運もありますが、どの個体が魅力を持っているかはわかりませんので、飼育のレベルをあげることで、個体のポテンシャルも引き出せます。
形固定には確かにインラインがいいのですが、サイズで迫力も出したい場合にはアウトラインも必要になりますね。この場合、形がある程度バラつきが増えるように思うのですが、メスのラインを増やし1メスからの飼育数を多くしていけば、親以上にグッとくる個体も出てきます。
面白いのは、頭幅が出て迫力が出てくることにより、ばらつきの中からまた違った魅力のある個体がでてきます。長さが出て横幅が出てくると、今度はアゴが湾曲形がいいだとか、直線形がいいだとか欲が出ます。この部分は十人十色でその人によりお気に入り度は変わりますが、
あとはディンプルや全体のバランスなど言い出したら切りが無いですが、完璧が無いからこそ、個性を持った個体の次世代は期待してしまいますね。
この傾向で今年はどのぐらいの個体が出たかはまた紹介します。

ここまで読んで、いろいろ妄想している方もいるかと思います。そうなんです、アウトラインでも親の特徴を継承するということは、このような頭幅が出る傾向と、昨年羽化した34gで86mmが羽化してしまうような血統をアウトラインで掛け合わせると……。
面白いですね〜。
このような事を思いつくのは難しくはないのですが、このような傾向の違う血統を揃えていくのは非常に難しいです。このような傾向を見つけるまでには失敗が相当あったことは事実です。作るまでには様々な壁がありました。ただ、これが完璧な個体だとは到底思えませんので、先はまだまだありますが……。


では、気をつけていってきます。
みなさんも、事故には十分にお気をつけください。

2011/08/07(日) 灯火採集4回目・2日目
先日のオオコクワかも個体を掘り出したところ、見事な♂のオオコクワでした。サイズは58.7mmオオコクワはオオクワより採るの難しいですからね。でも嬉しいんだか、残念なのか良く分かりません。
見た目は違う2つの種がどうして子供を残すことが可能なのか不思議です。DNAに関しては以前勉強をしたことがありますが、これだけでははっきり言ってこの件については何もわかりません。これは素人がちょっとした知識を得ただけです。
とある方から聞いたお話ですと、どうやらクワガタの遺伝子は種間でほとんど違いがないそうです。オオクワと全然違うアゴをしている種類のクワガタでもアゴの遺伝子はほとんど同じなんだそうです。ミトコンドリアの解読で種として分かれた時代がある程度特定はできるそうですが、種の違いを明確にするには、時間とコストと確実なサンプルが多く必要なようで、要は世の中の役に立たないので調査は現在の技術では難しいとか。技術の進歩は目覚しいので、直ぐに種の解読ができる日がくるかもしれませんがね。

さて、ここ最近様々な産地のワイルドもしくはWF1個体が羽化してきたのですが、地域によるものなのか個体差なのか、決定することはできないが様々なオオクワを見ることができた。
オオクワの趣味も楽しみ方は様々だが、一番力を入れてきた大型個体は飼育方法の模索から始まり、血統の追求をしていく中で、まだまだ先はあるのは十分分かっているのだが、品種改良をしているのに近いのかもしれません。犬猫に比べ歴史が浅いクワガタはまだ発展途中です。チワワがセントバーナードのように大きくならないように、ワイルドオオクワは久留米には長さでは、間違いなく勝てません。
ただ、採集の知識や個体変異、適正温度帯の違いなど、大型だけで得られる知識より遥かに多い経験が得られますな。
極太ブームが出現確立が高くなり落ち着いたように、大型血統は長さの部分ではワイルドとの差が非常に大きくなってきて血統重視色がが強くなっている昨今、結果を出すことが全てになり似たようなものが増え大型も同じ道になるのかなと。

さてさて採集記2日目です。
いつもの休憩所にY氏夫婦も加わりケニーチさんと私の4人で賑やかになった。
Y氏に状況を聞いてみると4日間連続で岩手、青森、秋田と回ってきたようだが、低温など条件があまりよくなくオオクワには出会えていないようだ。
Y氏:今日はどうしようか?確立高いところ行く?
自分:スリリングなところ行きたいねえ。
こちらは1頭とは言え採れているので気分が楽なのだが、Y氏はそろそろオオクワに出会いたいだろう。返ってきた答えは
Y氏:あそこ行ったことある。
おっこの話乗ってきたぞ(笑)坊主が続くと普通は採れる所へ行きたくなるはずだが、さすがである。
自分:知り合いが行ったことあるって聞いたことあるけど。
Y氏:友人の情報だけど釣りの人がオオクワ見たことあるみたいよ。
こんな話はいくらでもあるんだが、信憑性に欠ける。じゃあ行こう。

新潟県某所へ長い長い林道をかけぬけ、車3台で向かう。ようやく抜けた先で灯火ができそうなところは1箇所。時間的に戻れないので、覚悟を決めた。
山を良く見るとブナの立ち枯れがある。長袖長ズボンに着替えて道具を持ってブナのところへ行く。折れた上部を叩いてみるも水分が多く、コクワが数頭出ただけだった。しかし真夏の材割は汗はポタポタ、アブが飛び交い、間違いなく灯火で採ったほうが楽だ!

19時15分点灯。気温21℃湿度80%台、風は時折吹くがそれほどでもない。期待できるか!
わりと広めの場所だったので、700Wを持っているY氏夫婦が遠くを照らせる方向、私とケニーチさんは今晩も仲良く同じ方向へ。
20時前コクワが飛来。今日はこいつからだ!ノコ、ミヤマと飛来するが飛びはイマイチ。すると大きな甲虫が……、カブトであった。こんな早い時間にカブトムシとは前日の豪雨の影響かこの地がこうなのか分からないが変わっているなあ。

そんなときY氏奥さんがスポラート下で何かを手にしてこちらに来た。オオクワ採れたよ。へっ!!全員テンションアップ!!!興奮して写真撮るの忘れちゃいました。(オオクワ♀37.7mm)
誰が先に採るか、そんなことは今回のような採集は関係ない。皆で仲良くやっているので先に見つけるのは運だ。この場所にオオクワの存在が確認できたことが大きい。
早い時間なので期待をするも、普通種がポツポツ、カブトもポツポツ、灯火採集ではミヤマと同じぐらい大量に採れるアカアシはまだ確認できていない。
21時を過ぎ気温も20℃湿度も急激に下がってきて寒くなってきた。

そんな状況であったがケニーチさんが”来たっ”
やりました、本日2頭目のオオクワです。(オオクワ♀37.4mm 21時36分)
この後追加はなかったが探索で来たこの地でオオクワ2頭出会えたので、状況から考えると十分満足であったのですが、2晩ともアカアシが採れていないのが不思議であった。

今回は新産地でいきなりゲットできましたが、本来は中々出会えませんので、誰かが強運の持ち主でしょう。
みなさん、いつもながらどうもありがとうございました。

2011/08/05(金) 灯火採集4回目・1日目
ここのところ連日掘り出し作業で、ようやく終わりの目処がつきました。
今年は例年より遅くなっていますが休日に採集に行っているのが一番の原因です(汗)
今年から次女も幼稚園に行きだして、嫁がバイトしたいと言い出したので、ここ何年かで我が家の環境は一番変わりました。そうすると、段々クワ作業の手伝いの無理が利かなくなるんですよ。まあ、手伝ってくれているだけ非常にありがたいんですがね。
きつい一言もでましたので(汗)あれもこれもやり過ぎはいかんですね。世のお父さんは皆大変でしょう。結果より継続したいですからね。やっぱり独身っていいなあ(笑)


さて、先週末の豪雨採集記です。
金曜の晩、新潟県と福島県にかけて集中豪雨、しかも雨雲が停滞しているらしい。いつもより少し早めの22時に自宅を出発した。今回は現地で友人と待ち合わせているが道中は単独。600km以上はあるので、結構つらい。
翌朝、新潟上越付近で雨雲が停滞し時間40mm以上の雨というので、この手前の高速PAで待機をし、雨が弱まるのを待ち進むと高速通行止め、そして出口渋滞と最悪だ。
途中の河川は見たことのないレベルの氾濫を起こしていて、NHKニュースがそれを放送していた。

ポイントの山形に付いたのは15時半になり、出発から17時間半もかかってしまった。東京から来たケニーチさんは既に到着していて、久しぶりの再開にクワ談義に花が咲いた。
今日は新潟・福島が採集できないため、採集カーが次々と来る。こりゃあ今晩灯火祭りだね。みなで同じところに行けば、採る確立も減るが、それは誰もが同じ。これだけ同じ趣味の人がいれば、知らない方とも話が盛り上がるでしょう。

広い場所を確保できたのでケニーチさんと横に並べて19時15分点灯。私は400Wのメタハラ2発をスポラートに300W水銀灯を裸で使用。
一方のケニーチさんは400Wのメタハラと300Wの水銀灯をスポラート、それに灯火総研の50WのHID。こいつがワット数の割りに異常に明るい。光線が遠くに届いているのが良く見える。ただ、照らす範囲は狭いのね。これも調整できるみたいだけど。

数十メートル離れたすぐ横には1000Wと400Wの2灯がギラギラと。さすがに1000Wをすぐ横でやられるとつらいな。

気温22℃湿度90%台だが風が強い。20時少し前にミヤマ♀飛来したがあとが続かない。ポツポツ普通種は来るのだが、本命は全然気配なし。
そうしていると、下のポイントで張っている方が話しにきた。いろいろな採集談をしていると、話が盛り上がってきますね。すっかり話し込んでしまいました。
21時を回り風が弱くなってきた。中々来ない本命。普通種はミヤマ中心にヒメオオも混じる。だがアカアシがゼロ。
22時を過ぎしばらくすると……、来たー。久しぶりにみる大型43mmジャストのオオクワ♀(22時30分)だった。
この後は追加もなく、今晩はケニーチさんと私の灯火セットの協力パワーで1♀。ちょいさびしい成果だが、周りはほとんど採れていなかったようなので、本命飛来しただけ幸せでした。
灯火終わった後は上と下で灯火されていたかたが話に来て、採集談となりました。今日はこれがメインだったかな。

そして次の日は……続く

2011/08/01(月) 記録的な豪雨
今回の新潟・福島の大雨は本当酷いことになってしまいましたね。
高速通行止めや豪雨による待機で、出発から灯火採集のポイントまで16時間半かかってしまいました。
写真の河川は7月30日12時51分の信濃川です。中州や河川敷は全て飲み込まれていました。その先の阿賀野川も……。この時間NHKで中継をやっていましたが、同じ映像が目の前にありました。自然の驚異はすさまじいです。
そういえば、先日福島に採集に行ったとき、いつもの温泉に行くと毎年クワガタ採集で来るので話しかけてくれるお店のおばちゃんが、地震はたいしたことなかった、原発でお客さんもそれほど減ってないと安心していたんだが、今はきっと非難しているんでしょう。

さて、気圧配置がおかしな事になっている影響か、虫の飛びも変わっていました。それは後ほど。


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