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2011/08/09(火)
突然変異を見逃すな
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明日から夏休みです! ここ2年は家族サービス全くしないで、夏休みほぼ全部採集に行ってしまいましたので、今年も……。と行きたいところですが、子供達もすぐに大きくなってしまいますので、今年は思い出を作ることにしました。 母親の実家が北海道ですので、祖父母の墓参りに1週間行ってきます。フェリーでゆったりとした旅になるかなあ。
でも、せっかくの北海道です。 オオクワ……、いるようです。 時間が取れるようなら、探しに行ってこようと思います。産地の調査はしました(笑)50mm前半の大歯とか採れるのかなあ。
さて、今年は羽化した個体を写真撮りました。この個体久留米8番血統で2世代前の種親に良く似ています。2世代アウトラインで来ていますが、人間でも孫が似る場合があるように、遺伝とはそういうものなんでしょう。 サイズは82.5mmmm頭幅29.0mm胸幅30.0mm、アゴ幅は計り方により大きく差がでますので、参考程度ですが5.8mmほどあります。
この血統のルーツである種親は松野さんから2004年に幼虫で購入した81.1mmのオスとこちらも松野さんの血統ですがアウトラインのメスを掛け合わせ
http://www.geocities.jp/merlinkart/2006taneoya.htm
1頭だけ突然頭幅29.0mmの迫体が出たことで始まっています。
http://www.geocities.jp/merlinkart/2008taneoya.htm
こういう突然でてくるものでも、しっかりと継承されていくようです。いかにひとつの個体差を見つけるか!運もありますが、どの個体が魅力を持っているかはわかりませんので、飼育のレベルをあげることで、個体のポテンシャルも引き出せます。 形固定には確かにインラインがいいのですが、サイズで迫力も出したい場合にはアウトラインも必要になりますね。この場合、形がある程度バラつきが増えるように思うのですが、メスのラインを増やし1メスからの飼育数を多くしていけば、親以上にグッとくる個体も出てきます。 面白いのは、頭幅が出て迫力が出てくることにより、ばらつきの中からまた違った魅力のある個体がでてきます。長さが出て横幅が出てくると、今度はアゴが湾曲形がいいだとか、直線形がいいだとか欲が出ます。この部分は十人十色でその人によりお気に入り度は変わりますが、 あとはディンプルや全体のバランスなど言い出したら切りが無いですが、完璧が無いからこそ、個性を持った個体の次世代は期待してしまいますね。 この傾向で今年はどのぐらいの個体が出たかはまた紹介します。
ここまで読んで、いろいろ妄想している方もいるかと思います。そうなんです、アウトラインでも親の特徴を継承するということは、このような頭幅が出る傾向と、昨年羽化した34gで86mmが羽化してしまうような血統をアウトラインで掛け合わせると……。 面白いですね〜。 このような事を思いつくのは難しくはないのですが、このような傾向の違う血統を揃えていくのは非常に難しいです。このような傾向を見つけるまでには失敗が相当あったことは事実です。作るまでには様々な壁がありました。ただ、これが完璧な個体だとは到底思えませんので、先はまだまだありますが……。
では、気をつけていってきます。 みなさんも、事故には十分にお気をつけください。
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