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2013/06/05(水)
ついてないや
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6月に入り一発目の週末、やはりみなさん採集に出かけられたようですね。 私もうずうずして、新規開拓でいいところがないか家族を連れてドライブがてら出かけてきました。 車を走らせること3時間、気になっていた某所は……オオクワ採れる気がしない。 針葉樹が多く雑木も細く樹層が良くない。残念だが、ここにいるとしても採るのは相当難しい。まっこんなものです。 山奥に行ったのでダムを見物して高速で早々と帰ってきました。 でも、この途中で大変面倒なことがあったんです。気になる某所へあと数kmというところで、道が細くなってきました。 対向車が来た際、私の車は崖側でさらに沢が流れておりガードレールもないため停止。対向車が山側だったので路肩にタイヤを片輪落としてすれ違いしてもらいました。こんな林道はもう何度も通っているし、狭い道と言ってもすれ違いはゆっくり行けば余裕です。 で、何事もなくすれ違った対向車だったんですが、路肩から乗り上げて戻る際ハンドル操作を誤って、私の車にコツン。やってくれました。携帯も通じない場所だったので警察呼んで、保険屋に電話してということが、まあ面倒。責任はとうぜん10対0ですが、今週末から車が入院です。でも、灯火採集シーズンに入る前でよかった。
クワ部屋は産卵セットを少し試し割しましたが、今シーズンはかじりが悪かったり無精卵であったりする個体が多い。オスの種無しではなくメスの問題が多いのですが、年々この産卵が予定通りいかなくなってきているのは私だけでしょうか。 この産卵で苦労するのはワイルド個体と大型血統だけで、ワイルドからの累代個体は楽勝です。ワイルドは産まないと言うよりはキノコの種類が起因していることが多いです。シイタケは自然界じゃあ産んだの見たことないですからね。 久留米で産卵に苦労するようになってきたのは、サイズが上がってきてからです。ただメスは私のところでは55mmぐらいでサイズがストップしており、オスだけは徐々に大型化し現在は87mmまでおりますが、この87mmや86mm、85mmなどとペアリングしたメスからも個体により幼虫が採れており、サイズだけが原因ではないかもしれません。 この産卵のメカニズムはワイルドからかけ離れすぎてしまったサイズで交尾がうまくいかないのか、精包を送ることができないのか、メス側で産卵の際に受精させることができないのかなど様々な要因が考えられそうですが、これは研究者レベルでないと調べられません。どこかの研究所でオオクワメスの精包格納場所を発見したと聞いたことがありますが、このような研究している方に会ってみたいですね。
この久留米血統、羽パカとは言え87mmはまだ他にはいませんし、86mmも他には松野さんのところだけ、85mmもほんの一握りです。一線で活躍する種親は何らかの壁がいつも発生しますが、いつもと同じようにやってもうまくいかなくなってくるのがブリード。例えば幼虫体重にしたって、ワイルドからの累代個体は2本目でほとんど体重が伸びませんが、久留米は3本目でも十分に伸びます。以前は33gいけば凄かったのが今は40g近くになります。同じようにやってもある程度はでますが、いつでもなんかひらめいたら、ひたすら実験です。情報時代の今はそういう意味では損ですね。知ってしまえば、いい方法を真似したくなります。他の方法すらひらめきません。
さて、羽化個体ですが今のところ久留米は確認できるところで5オス羽化していました。まだ羽化不全はなく順調ですが、30gから32gとサイズももう一息の個体のみです。 例年裏年は頭幅のある迫力個体を目指して累代をしてきましたが、昨春にペアリングした際はこの頭幅のある個体に86.1mmや還元率の良い2011年の2番を種親オスとして用意しました。このように累代しても、久留米の場合は今までの良さが消されずに、いいとこ取りする個体が現れることがあります。1個体ぐらい満足できる個体が羽化するといいな。
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