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2014/03/27(木)
産地物の傾向
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今日は昼から暑かった。寒暖差が大きい季節になりますので、温度管理難しくなりますね。
第一号の蛹化個体である、山梨のワイルド♂はPPボトル越しに見ると、内歯が上向いてるぞ。このオスは状態が悪い倒木にいたので採集時に既に3令で頭幅9.2mm、体重は4.9gだった。 菌糸もあまり食さず蛹化してしまったがギリギリの大歯かな。おそらく60oぐらいになると思います。 ワイルド個体はこのサイズでも十分デカイので、掘り出すと惚れ惚れしてしまいます。毎年の事なんですが、ワイルドの羽化個体は飽きないですな。 他の材で採ったオオクワは2令だったこともあり、菌糸を十分に食べてオスは3頭いて21から22g、メスは1頭で9gでした。これ以上体重がのると、オスは頭幅がついてこないのでかっこ悪くなります。 マスコさんと分けたが、自分のところは♂ばっかり。ラッキー!! 野外じゃ70oオーバーなんて採ったことありませんが、ブリードすれば余裕ですな。
そして、レア産地のオオクワ2令は3令に加齢して9gの♀でした。ここは1頭しか採れんかった。しかも♀、ちと残念ですね。いつかオスも採ってみたい。
そしてそして、岩手のWF1個体は種親メスが45oと巨大でしたので期待しましたが、その子供はオスで22gと、まっ普通だね。
ワイルドからの累代個体は大型化することは稀です。種親のサイズより産地による影響のほうが大きいようです。南に行けば大きいと言うこともなく、局所的にいるクワガタなので、その地方により大きさに違いは出ている感じです。 大きくならない産地は、F1でも70o超えが難しくなります。 比較実験しているわけではないので、私的に感じていることではありますが、産地としては相当な場所でのオオクワを累代しての傾向ですので、あながちハズレてもいない気がします。 産地による影響と書きましたが、その中で個体差や雌雄の組み合わせなど、大型血統となんら変わらない要素も存在します。 大きく違うのは、大型個体が羽化しかたらと言って次世代も大型になるかというと、そうはならないことです。これは血統として出来上がっていないからでしょう。 残念ながら個人で飼育できる数には限りがあり、全部の産地を突き詰めれているとは到底思えない。そんなことしたら、産地物のオオクワだけで1000頭以上は飼育しなければならない。 こんなことを出来たのは松野さんだけですね。でも、採集してきた個体って、大きさより美形美肌であれば十分なんだよな。
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